(CNN) もし地球の天文台が宇宙からの信号を拾ったなら、地球外からのメッセージを解読するためには総力を挙げて取り組む必要がある――。地球外生命体の発見を目指す非営利団体SETI協会の手掛けるアートプロジェクトはこうしたシナリオを想定したもの。1年あまり前に宇宙から送信されたメッセージがこのほど、民間の科学者によって解明された。次の段階は意味の解釈となりそうだ。 欧州宇宙機関(ESA)は先月、火星探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」が発した信号について、ある親子が1年がかりで解読に成功したと発表した。 TGOは2023年5月、宇宙人が発したかのようなメッセージを含む信号を発信した。地球上の三つの天文台がこの信号を受信してローデータをネット上に公開。世界中の市民科学者がこの信号の解読に取り組んだ。 ESAは、ケン・チャフィンさんと娘のケリさんが1年近くメッセージの解読に取り組んだ結