神奈川県教育委員会はこのほど、2023年度に県立学校の生徒がセクシュアルハラスメント(セクハラ)被害を受けたのは、前年度比27人増の99人だったとの調査結果を発表した。生徒を対象にしたアンケートで、他人の被害を見聞きしたケースや学校外での被害も含めてセクハラ被害があったとする回答は、同41件増の238件に上った。県教委は教職員、生徒への啓発活動を強化していく方針で、同僚のセクハラを認知したり、生徒から相談を受けたりした場合などの教職員の対応については「管理職に報告して組織で対応することが重要。一人で抱え込むことは良くない」と強調している。 県教委では、高校135校に中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)を合わせた県立学校166校の生徒約11万5000人を対象にアンケートを実施。「セクハラ被害を受けた」という99人の回答のうち、相手が教員だったのは43人(前年度比6人増)、他の生徒