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衆院選
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以下の投稿は、もとはマンガ編集者である荻野謙太郎氏のtogetterまとめを読み、私のツイッターに投稿した連続ツイートの転載である(一部修正している)。荻野氏のツイートは、ついに現場のマンガ編集者からもこういう認識が聞かれるようになったか、という感慨深いものだった。私は似た認識を、もう10年近く前から発言している。 「作家とマンガ誌の温度差がちょっとまずい域に来ている。マンガ編集が語る出版社のこれから」 https://togetter.com/li/1210081 荻野氏のまとめには、多数のコメントが寄せられていて、その中に「同人誌即売会やpixivのようなネット上の発表の場が整備されている現在、自作を発表・販売するうえで、もはや出版社や編集者の意味はない」というような意見が多く見られた。ここには「編集」という役割に対する広範に流布する誤解があると思ったので、以下の連続ツイートをした次第
先日、あるマンガ配信会社(アプリとウェブ)のスタッフと話す機会があり、ちょっと興味深い話が聞けたのでメモしておきます。 4月上旬から漫画村ユーザが流入している 大半は男性 これによりサイトの男女比が大きく変化した(以前は女性が大半だった) 漫画村ユーザのくせに(?)課金はしてくれる なぜ漫画村ユーザと分かったかというと、「4月上旬」という漫画村がアクセスできなくなったタイミングもさることながら、決定的だったのは「マンガ、無料」などサーチキーワードとのこと(よく考えたら大まかな年齢も分かっているはずですが、残念ながら聞き漏らしました)。 このところ、小社では作家さんと信託契約を交わした上で描き下ろし作品を執筆してもらい、これをマンガ配信会社に委託する仕事をしています。おかげさまで、いくつかの会社から仕事をいただけるようになりましたが、一つ困った問題があります。 どこのマンガ配信会社からも女性
▼サイトブロッキングに関する政府発表 4月13日、内閣府知財本部は「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案)」を発表[*1]、刑法にある緊急避難を根拠に、インターネットプロバイダ等が強制的にサイトへのアクセスをブロッキングしても、違法性はないという考え方を打ち出しました。 この政府発表に端を発して、サイトブロッキングの是非について多くの議論が交わされることになったのはご存知のとおりです。私もマンガ業界の末席に連なる者の一人として以下のようなシンポジウムや討論会に参加しました。 これからのネットづくりと海賊サイトへのブロッキング要請を考える(コンテンツ文化研究会) 著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウム(一般財団法人情報法制研究所) 海賊サイトによりマンガ文化が壊される!作家が生き残る方法とは?(NPO法人日本独立作家同盟) ▼サイトブロッキングは対症療法
こんにちは、小形です。 小社では作家さんと信託契約をむすんだ上で、マンガ作品をアプリ会社さん等に配信しています。現代におけるマンガ市場のポイントは、ユーザへの販売機会をいかにマルチ化できるかです。そこでアプリ会社さんはまた別の会社に外販して、収益機会を広げたりするわけです。 その場合、外販先でキャンペーン用にバナーを作成したりすると、その確認は小社、あるいは小社が仲介する形でマンガ家さんにお願いすることになります。そうして確認を依頼されたバナーの一つに、以下のような©表示がありました。 ©A/B (Aには作家名が、Bにはアプリ名が入ります) 念のためご説明しますと、著作者人格権は作者が、財産権としての著作権は小社が保有しており、このアプリ会社さんには公衆送信による「2号出版権」だけを独占許諾しています。なので、おやと思って以下のような返事を書きました。 これはお願いですが、「©A/B」のう
先日、本ブログでも紹介した「マンガ批評/研究の転換期―1995年、『マンガの読み方』の成立過程とその時代」に、竹熊とともに参加してきました。 私(小形)も竹熊も、この『マンガの読み方』(以下、本書)を作った経験が、20年後の電脳マヴォ合同会社の創立につながっていることを考えると、こうしたシンポジウムが開催されることに多少の感慨を禁じ得ません。ここでは、当日の報告やその補足をしつつ、本書について振り返ってみたいと思います。 『マンガの読み方』制作の構図 当日は、まず野田謙介さんと三輪健太朗さんから、「マンガの読み方と「マンガ表現論」の成立過程」と題する報告がありました。これは現役のマンガ表現論の研究者であるお二人が夏目房之介さんが保存していた資料に依拠しつつ、本書がどのように成立していったのかを解析したものです。 これに続き「『マンガの読み方』の舞台裏」と題して、私と竹熊に加え、当時宝島社の
電子書籍のマンガは読みづらいと思いませんか 現在読むことができる電子書籍(EPUB)は、ほとんどがページ単位で描かれた作品です。 今やスマートフォンやタブレットで電子書籍を読むことはごく普通になりましたが、この点でまだ紙の書籍をひきずっていると言えます。この結果、文字が小さくて読みづらい、見開きが表示しづらく作家が意図した読み方ができない場合がある等の弊害があります。 縦スクロールマンガは、スクリーン表示に最適化されたマンガ表現として韓国のWEBTOONによって生み出されました。この方式なら文字が小さくなることはなく、自然に縦にスクロールして読み進めるので、読者は画面に集中することができます。 縦スクロールマンガこそはスマートフォンに最もふさわしいマンガ表現であることは、おそらく異論のないところでしょう。 EPUB規格における縦スクロールマンガの規定 しかし、この縦スクロールマンガは、Am
私は2003年(平成15年)から東京の多摩美術大学で「漫画文化論」という漫画史・アニメ史の講義を行なっており、受講生全員に「課題」としてマンガを描いてもらっています。雑誌編集者からキャリアを始めた私は、多くのマンガ家志望者と接することが「宝の山」に思えてなりませんでした。 もしも、私がどこかのマンガ雑誌の編集者だったら、確実にその何人かをデビューさせていたと思いますが、メディアを持たない私としては、ただ評価するだけで、みすみす才能を逃してしまうことを残念に思っていました。「マヴォ」を創刊した理由のひとつが、「竹熊が見つけた若い才能を世に紹介する」というものです。始めは同人誌からスタートし、WEBマガジン「電脳マヴォ」へと場を移しました。 いまのマンガは作家が本当に描きたいものを描いているのでしょうか。「電脳マヴォ」で、竹熊は作家として、または編集者として思いつく限りの実験をしていこうかと考
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