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ユニバーサル ミュージックなど、TuneCoreと親会社believeを提訴 「海賊行為の横行」と著作権侵害で ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)およびアブコ(ABKCO)ミュージック&レコーズ、コンコード・ミュージック・グループは11月4日、音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)とその子会社でDIYアーティスト向けサービスを手がけるTuneCoreに対し、大規模な著作権侵害訴訟を起こした。believeは争う姿勢だ。両者の発表を元に、Music Business Worldwide(MBW)などが伝えた。 UMG側は、believeが「世界で最も人気のある著作権保護された録音物」の 「産業規模の著作権侵害 」によってビジネスを構築してきたと主張。同社の侵害行為の差し止め命令と、最低5億ドル(約771億円)の損害賠償を求めている。 訴状では、侵害が疑われるい
ミュージシャンのスターダムは通常、20代で達成され、1年以内に(多くの場合、3〜4カ月以内に)消滅するーー。データ分析でエンターテインメント業界を深く掘り下げるウェブサイト「Stat Significant」が、Billboard Hot 100のデータセットなどを基に、こうした実態を伝えた。 それによると、Billboard Hot 40に初登場してから最後にランクインした期間が1年未満のアーティストの割合は75%だった。3年は12%で、5年は4%。エルトン・ジョンやブルース・スプリングスティーン、ロッド・スチュワートら20年を超える領域に達するヒットメーカーは1%にも満たない。 最初の1年を乗り切れるのはわずか1%超で、 27%は1カ月以内、65%は3カ月しかチャート入りできない。 最初のヒットを出す年齢は27〜30歳が圧倒的に多く、42歳を過ぎてヒットが起こるのは1%にも満たない。
今年の音楽フェスティバルのチケットの売れ行きが大幅に落ち込んでいる中、クリエイターエコノミー・プラットフォームを手がける米ArtistVerifiedがその原因と解決策を分析した。市場は飽和状態にあり、音楽ファンはユニークで記憶に残るフェス体験を求めていると述べている。 同社は現状について、毎年新たなフェスが登場し、音楽ファンやスポンサー、ヘッドライナーらを奪い合っており、アリーナ・ツアーなどにも悪影響を与えていると指摘。インフレを受けたコスト上昇が状況をさらに難しくしているとした。 また、「大量のストリーミング数を誇るアーティストが、フェスのヘッドライナーとして優れているとは限らない」とした上で、ヘッドライナーには「幅広いアピールを持ち、それなりにしっかりとしたツアー歴を持つアーティスト」が相応しいとの考えを示している。 さらに、音楽ファンの一部は、より自分たちの嗜好に合ったキュレーショ
NexToneは、動画配信サービスYouTubeにおける管理範囲を拡大し、これまでの日本地域に加えて、一部地域を除く全世界のYouTube上で視聴される動画を対象として、運営会社であるGoogle LLCからの著作権使用料の直接徴収を7月1日より開始したと発表した。 管理対象国・地域は、全世界(カナダ及び中南米17カ国を除く。除外国は、同社の既存海外徴収ネットワークを通じて使用料を徴収)。対象サービス・権利は、動画配信サービスYouTubeの動画視聴における著作権使用料(演奏権・録音権)(アメリカ合衆国、ブラジル及びアジア8カ国における演奏権使用料を除く。除外国は、同社の既存海外徴収ネットワークを通じて使用料を徴収)。YouTubeを含むデジタルサービスにおけるインターネット上の音楽利用では、著作権のうち演奏権と録音権の双方が働く。日本国内ではこれらの権利を「インタラクティブ配信」として1
カシオペア初期元メンバー櫻井哲夫・神保 彰・向谷 実による“かつしかトリオ”、2ndアルバム「ウチュウノアバレンボー」発売決定 タイトル曲MV公開&先行配信も 日本を代表する伝説のフュージョンバンド「カシオペア」の初期に在籍した、櫻井哲夫(ベース)、神保 彰(ドラムス)、向谷 実(キーボード)の3人で結成された“かつしかトリオ”が、2ndアルバム「ウチュウノアバレンボー」を9月11日に発売することを発表した。 3人がはじめてアンサンブルを行ってから46年の時を経て紡ぎ出された1stアルバム「M.R.I_ミライ」。そのリリースから1年を待たずして発表された2ndアルバムは、前作を遥かに上回るエネルギーで制作が行われた。それはまるでデビュー2年目を迎えた新人バンドが持つ新鮮さとアグレッシブさが詰め込まれたような内容となった。 タイトル曲「ウチュウノアバレンボー」をはじめ、バラエティに富んだ全1
YouTubeは6月、プライバシーガイドラインを更新し、自分の声や肖像を模倣したAI生成コンテンツの削除を要請できるようにした。申し立てできるのは、プライバシーを侵害された当人のみとなるが、例外も認められている。 ただし、削除申請をしても、必ずしもコンテンツが削除されるとは限らない。 アップロード者が当該コンテンツを48時間以内に削除しない場合、YouTubeは削除するかどうかの審査を開始する。 審査では、「コンテンツが改変、または合成されているか」「改変(または合成)コンテンツであることを視聴者に開示しているか」「個人を特定できるか」「コンテンツが現実的か」「パロディ、風刺、その他の公益的価値が含まれているか」「公人や著名な個人がセンシティブな行為(犯罪行為、暴力、製品・政治家候補の支持など)に関与するコンテンツか」 などの要素が考慮される。 なお、このポリシーに基づく動画の削除は、アッ
ソニー・ミュージックグループ(SMG)会長で、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)CEOも務めるロブ・ストリンガー氏は、5月30・31日にオンライン開催された同社グループの事業セグメント会議で、音楽配信サービスにおける広告付き無料配信への課金開始を呼びかけた。 同氏は、昨夏に値上げしたSpotifyの有料会員数が伸びていることなどを踏まえた上で、「無料と有料の価格差が広がっている」と指摘。成熟した市場で広告付きサービスを利用する消費者に「追加でわずかな料金を支払うよう求める」ことで、「自社のパートナーがこのギャップを埋めることを望んでいる」と述べた。 無料サービスの有料化は、DSP(デジタル音楽配信事業者)にとってはリスクが高いようにも思える。だが、ストリンガー氏は「無料ユーザー層のマネタイズ改善は(DSPとの)共通の関心である」とした上で、「(SMGは)誰もが事実上すべての音
ニューヨーク・タイムズ紙がSpotifyのデータを調査したところ、音楽の好みは一般的に13〜16歳の間に決まることが分かった。女性は13歳、男性は14歳がそれぞれ音楽的嗜好を形成するのに最も重要な時期とされる。また別の研究からは、30代になると音楽への好奇心が薄れてしまうという実態も明らかになった。音楽業界ニュースサイトのHypebotなどが伝えた。 Deezerの研究結果によると、音楽発見は24歳でピークに達し、31歳からは停滞。33歳までに一生聞き続ける音楽が決まってしまうという。30代から関心が低下する原因は、「選択肢の多さ(19%)」「責任の大きい仕事(16%)」「子育て(11%)」といったライフステージの変化が大きいようだ。 さらに、YouGovの調査では、個人が考える「音楽界で最も良い年代」は、その人が育った時代に大きく左右されることが判明。米国ではミレニアル世代(1982〜1
Spotify、年次レポートで日本に関するデータを初公表 国内アーティストが2023年に生み出した印税は200億円以上に Spotifyは、アーティストや作詞・作曲家の権利を代行するレーベルやディストリビューター(配信事業者)、音楽出版社などへの支払いや還元についてまとめた年次レポートを、2021年より毎年専用サイト「Loud & Clear」にて発表しているが、この度、初めて日本に関する情報を発表した。 2023年国内レポート 2023年に国内アーティストがSpotifyで生み出した印税は、200億円以上となった。これは2017年から1800%以上の増加となる。 2023年にSpotify上で国内アーティストが初めてのリスナーに発見・再生された回数は、27億回以上になった。 2023年にSpotifyで国内アーティストが生み出した印税の約60%は、インディーズのアーティストやレーベルによ
【特別取材】「音楽業界にとって今ほど面白い時代はない」世界各国でヒップホップを主流に乗せたBelieve社ロマン・ヴィヴィアン氏が語る日本の音楽産業の未来 TuneCoreを傘下に持つBelieve社が、日本上陸を本格化させている。最近ではワーナーミュージックによる株式公開買付の申し出があるも、株式非上場化で独立を選び話題を呼んだ。今回取材したロマン・ヴィヴィアン氏はヴァージン、キャピトルで要職を務めた後、2008年にわずか10人だったBelieveに入社。同社の急成長を助けてグローバルミュージックヘッド兼ヨーロッパ社長となった。今やBelieveは1,900人以上のスタッフを50カ国に持つ世界最大級の音楽会社に成長している。氏が日本の音楽市場に強いポテンシャルを感じる理由とは? 日本のヒップホップに注力するのはなぜなのか? (インタビュアー:Musicman編集長 榎本幹朗 取材日:20
JASRACが音楽クリエイターを対象に認知度調査、「良い印象」がJASRACメンバー(74%)と非メンバー(24%)で大きな差異 日本音楽著作権協会(JASRAC)は4月23日、2023年9月4日から10月27日までの間、音楽クリエイターを対象として「音楽著作権とJASRACに関するアンケート」を実施した。 アンケート概要 調査内容:音楽クリエイターのJASRACに対する認知度、理解度、イメージ調査 実施期間:2023年9月4日~同年10月27日 対象者:現在音楽制作で収入を得ている、または将来収入を得ることを視野に入れて活動をしている音楽クリエイター 回答者数:1,967名 分析対象数:1,228名(「音楽制作で収入を得ている」または「将来、音楽制作による収入を得ることを視野に入れている」音楽クリエイター)
世界の音楽市場でDXを進めてきたBelieveが日本に上陸した。TuneCoreの親会社でもあるBelieveはフランスに本社を置き、パリのユーロネクストに上場している世界有数のデジタル音楽企業だ。年間1400億円 (8億8000万ユーロ) 以上の売上を持ち、国によっては世界的なメジャー企業に比肩、あるいはそれ以上の売上シェアを達成している。 アジア太平洋地域を統括するシルヴァン・ドランジェ氏にインタビューしたが、今や同社はアーティスト育成とデジタル・マーケティングの専門家へと変貌を遂げ、音楽産業の成長に欠かせない存在になりつつあるのが見えてきた。 (インタビュアー:Musicman編集長 榎本幹朗 取材日:2024年3月13日) シルヴァン・ドランジェ(Sylvain Delange) Believeアジア太平洋地区社長。フランス生まれ。2013年初めにBelieveに入社して以来、アジ
Spotifyは今月から年間再生数が1,000未満の曲には楽曲利用料を支払わない新ルールを開始した。このルール変更によりSpotifyにアップロードされた1億曲のうち6,200万曲が無報酬となる。2022年、Spotifyで1,000再生未満だった曲は全体の62.5%だった。 似た事例として、YouTubeはチャンネル登録者数1,000未満の動画に広告売上を支払わないルールを設定したが昨年6月、収益条件を登録者数500人に緩和している。 また中身の無い再生で楽曲売上を掠め取るフェイク・ストリーム対策のため、内容の無い「ノイズ・トラック」の削除も始めた。削除対象の楽曲は100万曲単位となる。 Spotifyは一連の新ルール変更により「働いているアーティスト(Working Artists)」の収入が今後5年間で10億ドル以上(約1,500億円)以上増えると予測している。 なお、この金額は基本
邦楽の世界進出が形になりつつある。世界最大級の音楽データ分析会社LuminateによるとJ-POPのシェアはアメリカで1.9%、台湾で8.5%、香港で6.9%、韓国で4.0%、ベトナムで2.4%を獲得した(2023年のデータに基づく)。言語別で見ると1位が英語の曲だが前年比6.7%減で、4位が韓国語、5位が日本語の曲だった。だが赤色(上図)のK-POPと比較すると、邦楽の世界進出はまだ始まったばかりの段階だ。 Luminate社はビルボードと関係の深いNielsen Musicが母体となった音楽データ会社。SpotifyやTikTok、Netflixほか各国のストリーミング配信事業者からデータを集積しており、年間210億以上の音楽データポイントを持ち、一日に190億以上のストリームを分析している。 2月27日に東京ミッドタウンでLuminate社がビルボード・ジャパンと開催したセミナーでは
ソニーミュージック・グループは、マイケル・ジャクソンの音楽著作権とカタログ原盤権の半分を買収することに合意したとBillboardが報じました。 今回の契約は、アーティストの音楽資産取引では過去最大で、ソニーは最低でも6億ドル(約900億円)を支払うこととなります。 マイケル・ジャクソンの音楽権利の評価額は、12億ドル以上(約1800億円)とも15億ドル(約2240億円)とも見積もられています。 ソニーミュージックが買収する権利には、マイケル・ジャクソンのMijac Musicの著作権も含まれます。 Mijac Musicは、マイケル・ジャクソンが作曲した全楽曲の権利に加えて、同氏が取得した他アーティストや作曲家によるカタログの権利も保有しており、その中には、エルヴィス・プレスリー、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、カーティス・メイフィールド、ジェリ
TBSホールディングスは2月8日、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。 グループ会社のTBSラジオは、イベント収入は増収となったものの、広告収入がタイム・スポットともに減収となり、3億2,200万円減収の59億6,800万円(前年同期比5.1%減)、営業利益は2億6,500万円減益の3,500万円(同88.3%減)となった。
70年代ロック黄金期、音楽業界の舞台裏:音楽評論家と振り返る熱狂の時代〜天辰保文氏×北中正和氏インタビュー【前半】 70年代のロック黄金期、レコード解説や紙媒体では多くの音楽評論家たちが活躍していた。今回、約半世紀に渡り第一線で活躍してきた音楽評論家の天辰保文氏、北中正和氏を招き、当時レコード会社(ワーナー・パイオニア)の洋楽部で両氏と仕事をしてきたミュージックマン発行人 山浦正彦が聞き手となり、熱かったあの時代を振り返ってもらった。現代の音楽ファンに何か得るものを感じ取ってもらえれば幸いである。 (インタビュアー:Musicman発行人 山浦正彦、屋代卓也 取材日:2023年12月13日) プロフィール 天辰保文(あまたつ・やすふみ) 1949年、福岡県生まれ。音楽評論家。音楽雑誌の編集を経て、1976年に独立。ロックを中心に評論活動を行っている。新聞、雑誌、ウェブマガジンへの寄稿のほか
商業用レコードの二次使用料分配問題、MPNのFAQに再反論する〜日本音楽制作者連盟 理事長 野村達矢氏インタビュー 8月4日、Musicmanにて公開された日本音楽制作者連盟(以下 音制連) 理事長 野村達矢氏インタビュー「あらゆるミュージシャンが『みなし分配』による不利益を被ることがないよう、透明性の高い分配の実現を目指す」は、現行の商業用レコード二次使用料分配について、長らくブラックボックス化しているという「みなし分配」の問題や、CPRA(日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センター)の各会議におけるMPNとのやりとりなどを明らかにし、大きな反響を呼んだ。 このインタビュー公開直後、MPN椎名和夫理事長から編集部に対し、野村理事長のインタビューに反論するインタビューをして欲しいとの依頼があり、これに併せてMPNは公式サイトにて「『Musicman』掲載の日本音楽制作者連盟理事長イ
帝国データバンクは、2022年度の楽器店市場の動向と今後の動向について調査・分析を行い、結果を公表した。 楽器店市場、アニメ効果でコロナ禍から底打ち 在宅需要も下支え 2022年度の楽器店市場(事業者売上高ベース)は、前年度から0.6%増の1939億円となった。21年度の1927億円を上回り、2年連続で前年を上回った。また、売上高の動向では前年度から「増収」となった企業の割合は24%と、21年度(27%)に比べて縮小したものの、前年度並みを維持した企業の割合が多かった。損益ベースでは、22年度は「増益」が34%を占め、約6割が黒字を確保した。嗜好性の強い楽器では販売価格へ比較的反映させやすく、安定した利益を確保した楽器店が多かった。他方、楽器製造の原料となる金属や木材価格の高騰に加え、輸入品も多いことから物流費の上昇や円安による影響を受けて楽器の仕入れ価格が上昇しており、赤字となった企業も
あらゆるミュージシャンが「みなし分配」による不利益を被ることがないよう、透明性の高い分配の実現を目指す〜日本音楽制作者連盟 理事長 野村達矢氏インタビュー 日本音楽制作者連盟(以下 音制連)が、現行の商業用レコード二次使用料の分配方法に対して、改めて強い疑義を呈している。音制連は、データ収集の仕組み等が確立されていなかった20年以上前に設定された一部の分配方法(自己申告等による“みなし分配”)を、デジタル化が進み、正確なデータを収集できる時代になった今も踏襲し、その結果、分配受領額上位を特定ジャンルのサポートミュージシャンが独占し、ヒット曲に関わっているサポートミュージシャンに二次使用料が正当に分配されていないと主張する。 音制連は、文化庁長官による指定団体として、商業用レコード二次使用料等を徴収し、その楽曲に実演参加したメインアーティストやサポートミュージシャンに対して使用料分配を行って
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、7月5日の理事会での決議に基づき、「生成AIと著作権の問題に関する基本的な考え方」をまとめ発表した。 JASRACは、クリエイターが安心して創作に専念できるよう、創造のサイクルとの調和が取れたAI利活用の枠組みの実現に向けて検討や提言を行っていくとしている。 1.人間の創造性を尊重し、創造のサイクルとの調和を図ることが必要 生成AIの開発・利用は、創造のサイクルとの調和の取れたものであれば、クリエイターにとっても、文化の発展にとっても有益なものとなり得る。 しかし、クリエイターの生み出した文化的所産である著作物が生成AIによって人間とは桁違いの規模・スピードで際限なく学習利用され、その結果として著作物に代替し得るAI生成物が大量に流通することになれば、創造のサイクルが破壊され、文化芸術の持続的発展を阻害することが懸念される。 2.フリーライドが容認され
東京音楽大学付属図書館は、作曲家・教育者で、本学元学長の伊福部昭氏(1914-2006)の遺族および関係者より自筆譜や自筆原稿を含むおよそ1200点の資料寄贈を受け、資料整理とデジタル化作業を進めてきたが、2022年度図書館振興財団の助成を活用した整理が終わり、伊福部昭氏の109回目の誕生日に当たる5月31日からデジタルアーカイブと所蔵目録(OPAC)の公開。同時に、学外者を含めた利用者に向けて、資料の閲覧と複写の提供を始める。 同館に寄贈された資料のうち、手稿譜や手書き原稿、伊福部昭氏本人の書き込みがある楽譜などを今回デジタル化し、デジタルアーカイブとして公開する。インターネット公開するデジタルアーカイブは、著作権上の配慮から、全てを表示することができないが、調査研究のために、デジタルアーカイブをすべて閲覧するには、事前連絡の上、当館の専用端末で閲覧することができる。 また、一部作品、一
Spotifyは先月末、DJの声でラジオ番組のように曲を紹介する「Spotify DJ」をテスト公開した。本機能には第3次AIブーム以来のトピックとなった「生成型AI」が活用されており、ポスト・サブスクの未来図を予感させる出来となっている。 Spotify DJは「自動生成型AI」による音楽番組 上記のYouTube動画を見てもらえば一目瞭然だが、かなり自然なDJトークで音楽が紹介されている。Spotify DJは、技術的にはいくつかの要素で構成されているが、下記が大事なポイントになる。 1. レコメンデーション・エンジン ひとつ目は、ユーザーの嗜好に合わせてプレイリストを自動生成する技術だ。Spotifyは2014年、アメリカで人気が先行するPandoraに対抗すべく(今でも米国内では認知度1位だったりする)、楽曲レコメンデーション・エンジンの会社The Echo Nest社を5千万ユー
初年度4億円の損失!それでも、執念とパッションでつなぐ“茨城のフェス文化”〜LuckyFes総合プロデューサー/グロービス 代表取締役 堀義人氏インタビュー ROCK IN JAPAN FESTIVALの千葉移転をきっかけとして、「茨城のフェス文化の灯を消すな!」を合言葉に2022年7月23日・24日の2日間、茨城・国営ひたち海浜公園にて開催されたLuckyFes。音楽業界・フェス業界とは全く無縁の茨城放送 オーナー/グロービス経営大学院 学長堀義人氏が総合プロデューサーを務めたことでも話題になった。 そのLuckyFesが今年も「茨城のフェス文化の灯をつなげ!」を合言葉に7月15日・16日・17日、同地にて開催される。それを記念して、堀氏に準備期間約半年で開催へこぎ着けた初年度を振り返って頂きつつ、3日間にパワーアップされる今年(第2回目)のLuckyFesへの抱負を語ってもらった。 (
秦 基博の最新曲「イカロス」が配信リリースされ、ライブバージョンのMusic Videoが公開された。 この映像は、映画『イカロス 片羽の街』と連動してU-NEXTにて2月11日より独占配信される秦 基博の最新ライブ映像『PREMIUM LIVE「ICARUS」』から先行公開されたもの。秦 基博ファンクラブ会員にのみアナウンスされ、昨年10月にパシフィコ横浜にてシークレットライブとして開催された際のパフォーマンスとなっており、普段はギターを弾きながらのパフォーマンスが多い秦が、ストリングスのカルテットを背負いながらスタンドマイクで歌い上げる姿が印象的な仕上がりとなっている。 秦 基博は3月22日(水)にニューアルバム『Paint Like a Child』をリリースすることを発表しており、今回の楽曲「イカロス」も収録予定。4月より全国ツアーも開催される。
今回の「Musicman’s RELAY」は上原徹さんからのご紹介で、プロデューサー/アーティスト 加藤和彦さんのご登場です。大学時代にザ・フォーク・クルセダーズを結成し自主制作アルバム『ハレンチ』を制作し、収録曲「帰って来たヨッパライ」の斬新さにリクエストが殺到。全レコード会社からプロデビューのオファーを受け、1年間限定でデビュー。フォークル解散後にロンドンポップに影響を受けサディスティック・ミカ・バンドを結成。名盤『黒船』をリリース後にロキシー・ミュージックと共にイギリス・ツアーを行いロンドンで話題に。その後もプロデューサーとして竹内まりやなど多くのアーティストへ楽曲を提供しながらヨーロッパ三部作と呼ばれる自らのアルバムも制作。2006年には木村カエラを迎えミカバンドを再結成し、今秋には小原礼、屋敷豪太、土屋昌巳、ANZAとのバンドを結成するなど現在もシーンの第一線で活躍される加藤さん
1月18日発表の最新「オリコン週間デジタルアルバムランキング」では、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」に登場する劇中バンド・結束バンドの「結束バンド」が、週間DL数0.6万DL(5,509DL)で1月2日付から4週連続1位。デジタルアルバムの4週連続1位は、女性グループ初となる。累積DL数は 3.9万DL(39,221DL)。 オリコン調べ(2023年1月23日付:集計期間:2023年1月9日〜1月15日)
今回の「Musicman’s RELAY」はクレイジーケンバンド 横山剣さんからのご紹介で、Pヴァイン 井上厚さんのご登場です。『美術手帖』に掲載された赤瀬川原平の千円札、そして零円札の作品に衝撃を受けた井上さんは、美学校の赤瀬川原平「絵文字工房」へ入学。 その後、イベント企画会社を経て、客としてヘビーユーザーだった芽瑠璃堂/VIVID SOUNDへ入社。阿佐ヶ谷バレルハウス経営ののち加わったPヴァインでは、ソウルやラテンを皮切りに、幻の名盤解放同盟の一連の作品や、クレイジーケンバンドなど個性的なアーティスト・作品に関わっていきます。現在はイラストレーターの故・河村要助の作品管理や湯村輝彦の作品など美術系のお仕事もされている井上さんにじっくりお話を伺いました。 (インタビュアー:Musicman発行人 屋代卓也/山浦正彦 取材日:2022年7月21日) 「売れないけど大好きです」クレイジー
私的録音録画補償金対象にブルーレイレコーダーを追加指定の方針について、実演家著作隣接権センターCPRA運営委員/ギタリスト・作編曲家 椎名和夫氏に聞く 去る8月23日、文化庁が私的録音録画補償金制度の対象機器として新たにブルーレイレコーダーを追加指定する方針であることを明らかにしたことを受けて、ネット周辺がザワついている。「私的録音録画補償金制度」といえば、かつてダビング10問題や東芝裁判などに関連して盛んに取り上げられた制度だが、ここ数年耳にすることはなかった。それがなぜ今なのか。 電機メーカーの業界団体である電子情報技術産業協会(JEITA)が反対声明を出したほか、ネット上では今回の指定に否定的な立場から、様々な書き込みが飛び交っている様相を呈しているが、そもそも権利者はどう考え、どう見ているのか? 実演家著作隣接権センター運営委員にして、ミュージシャンの団体である演奏家権利処理合同機
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