日本の風物詩である花見。平安時代の貴族が桜を見ながら詩を詠んだり、蹴鞠に興じたりした風習から、江戸時代にはその慣習が庶民まで広がり一大レジャーとなった。季節を愛でる日本特有の文化である。 現代において桜の魅力は海外にも知られ、いまや英語圏では「Hanami(花見)」という単語が一般的に使われるようになった。日本政府観光局(JNTO)が3月19日に発表した2025年2月の訪日外国人旅行者数の推計値は325万8100人。3月から4月はこの数字を上回る訪日客が見込まれている。 国籍もさまざまな老若男女が集う桜の木の下で、欠かせないのはお酒の存在だろう。そしてついついお酒が進むと、ついて回るのが“トイレ問題”だ。 4月5日、春らしい青空が広がったこの日、都内でも有数の花見スポットである代々木公園には多くの人が桜目当てに公園に訪れていた。 それぞれのグループがレジャーシートを並べ、弁当や酒を楽しむな