奈良県桜井市は6日、70歳代の男性市民から「災害時の避難所の環境整備や防災対策に役立ててほしい」と、重さ20キロ分の金塊の寄贈を受けたと発表した。現在の相場で3億3千万円に相当するといい、市は防災関連に有効活用したいとしている。 市によると、2月に男性から手紙で打診があり、3月17日に1キロの金塊20本分の寄贈を受けた。金塊は長年にわたって男性が購入してきたものという。 寄贈のきっかけは、昨年1月1日の能登半島地震の際、寒さに耐えながら体育館などに避難する住民らの姿を報道で知り、桜井市で災害があった際の避難所の環境改善などに使ってほしいと考えた。高齢者や障害のある人たちが使いやすいトイレの設置などを希望しているという。