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2020年も残りわずかになってきたので、少しずつ今年の投資の振り返りめいた内容を書いていきたいと思います。 私は2019年8月から2020年3月までは、資産の60%以上を米国債で持つなど守りの投資をしてきました。 この守りの投資は、レイ・ダリオが個人投資家向けに提案したオールウェザー戦略(別名:オールシーズンズ・ポートフォリオ)を参考にしたものでした。オールウェザー戦略は、株100%で投資する場合に比べるとリターンは高くないものの、株の下落時に抜群の安定感を誇ることで有名な投資法です。 私の場合は2020年3月下旬に国債をすべて売って、オールウェザー戦略から脱却してしまいましたが、この記事では、もしも2020年を1年まるごとオールウェザー戦略を取っていた場合には、どんなリターンになっていたのかを検証します。 この記事のポイント オールウェザー戦略はコロナショックでも安定感が抜群だった。もし
よく言われることですが、価格と価値は違います。 今の時点で100ドルの株価だったとしても本来の価値が80ドルしかない株だったら、価格はいずれ価値に近づいて落ちていくはずなので、損をしてしまいます。なので、投資家は価値よりも高い価格がついている株を避けるようにしないといけません。 ここで問題なのは「この株の価値はいくらなのか」です。 プロの投資家でも価値を正確に見積もることはとても難しいですが、個人投資家でも安定して利益が出ている企業であれば「例年通りなら、だいたいこれくらいの株価がついているはず」という数字を出す方法があります。 この記事では、「今後12ヶ月分の一株あたりの予想利益(予想EPS)」と「予想PER」という2つの数字を使って、とても大雑把に株価の価値を推測する方法を見ていきます。 ほんの少しだけ式はでてきますが、この記事に数学の知識は全くいりません。かけ算とわり算だけできれば大
株の投資はなかなか難しいと思っている人は多いと思います。 S&P500やナスダックなどの株式指数(インデックス)に投資している人も、個別の企業の株はどうも難しく感じている人もいるようです。でも、とってもシンプルに考えるなら、個別株に投資で重要なことはたった2つしかありません。 【何を買うのか】と【いつ買うか】だけです。 この記事では、長期で個別株で資産形成したいと考えている投資家に向けて、どんな銘柄をどのタイミングで買っていけば良いかを考えていきます。 この記事のポイント 【何を買うか】フリーキャッシュフローを年々増やしている企業の株を買う。 【いつ買うか】(基準は何でも良いので)少しでも安い時に投資する。 何を買うか まず、どんな個別株を買ったら良いかですが、私は「フリーキャッシュフロー(FCF)を毎年伸ばしている企業」こそ買うべき企業だと思っています。 フリーキャッシュフローとは フリ
ビットコインは価格の変動が激しいので誰にでもオススメできる投資ではありませんが、リスクがとれる投資家ならビットコインへの投資は興味深いテーマだと思います。 過去のデータを見る限り、ビットコインはまだ価格が上昇する可能性が高いと言えるからです。 ゴールドやシルバーなどの貴金属の価格モデル(式)をビットコインに当てはめると、今後予想されるビットコインの価格は次のグラフのように4年毎に1段登る階段のような形で上昇します。 このグラフによれば、2024年のビットコインの価格は2020年5月比で約10倍程度に上昇するという結果が出ました。 この記事を書いている6月1日時点では1ビットコインは1000万円の価格がついてもおかしくないところ、実際の価格は約400万円なので上昇余地は大きいと思います。 このモデルの結果は、以下のリンクでデータを公開しましたので、数字を詳しく見たい方はクリックしてみてくださ
ストリートミュージシャンや大道芸の人たちは、自分達が優れたパフォーマンスをした場合に対価して、「投げ銭」と言われるお金をもらっています。 最近、Youtubeでもスーパーチャットと呼ばれる「投げ銭」と同じ仕組みで、ユーザからお金をもらっているYoutuberを見たことがあると思います。この投げ銭ですが、ブログでも、素晴らしい記事に対して読者から「投げ銭」ができたら、面白いと思いませんか? 「少しでもブログを収益化したい人」「どうやってブログの投げ銭を導入するのかわからない」という人に向けて、このブログで実験的に導入した、読者が自由に金額を決めて記事にお金を支払える「投げ銭」の仕組みの作り方をシェアします。 投げ銭を使ったブログ収益化 このブログでも実験的ではありますが、投げ銭の仕組みを導入しました。既に、全ての記事の一番下に以下のようなボタンを付けています。 すぐには送金が発生しないので、
「アメリカ株が順調すぎて、いつか大きな下落しそう。」 「でも、株を売って現金にしたら、せっかくの株価上昇を逃してしまう」 そんな人に向けて、レイ・ダリオが個人投資家向けに推奨していて、実際に私も取り入れている「オールシーズンズポートフォリオ」を紹介します。 この記事のポイント オールシーズンズ戦略はレイダリオが個人投資家向けに考えたポートフォリオ。 好況・不況・インフレ・デフレどんな時でも、安定したリターンが得られる。 株に100%投資する場合に比べるとリターンは低いが、株価下落に強い。 オールシーズンズが真価を発揮するのは景気拡大期の後半から不況時にかけて。景気拡大後半にそこそこのリターンを得ながら、不況時の株価下落から資産を守れる。 景気拡大後半に差しかかっている2020年以降のアメリカ市場では検討の価値があるポートフォリオ。 オールシーズンズ戦略の使い時 オールシーズンズ戦略は有名で
歴史は繰り返されるとよく言います。もしも、これが本当なら過去の歴史を学べば、これから世の中で起こる事を言い当てる確率を少しでも高めることができようになります。投資家にとって、これはとても意味あることです。 これから世の中で起こることを予測するのは難しくても、「どんな時代が来たら、どの資産(株、金、国債など)を持てば、自分の財産を守れるのか」を歴史から、対処法を学ぶことができるはずです。 この記事では1920年代以降のアメリカの経済を振り返り、(1)どんな時代だったのか、(2)そのときの資産別のリターンはどの程度だったかをまとめていきたいと思います。 以下、リンクをクリックするとこのページの各年代の記事に飛ぶことが出来ます。 狂乱と崩壊の1920年代 世界大恐慌を迎えた1930年代 戦時経済の1940年代 株価が急拡大した1950年代 株の強気相場と債務拡大の1960年代 低い成長率と強烈な
この記事では、意外にあまり知られていないインデックス投資のリスクについて考えます。 「アメリカのS&P500に連動するインデックス投資に全力で投資すればいいんだよ」「結局、米国株のインデックスが最強で1択なんだよね」と考えている人に、ちょっとでも米国株のインデックス投資のリスクを知ってもらうことが目的です。 この記事のポイントはこちらです。 米国株インデックス投資への集中投資のリスクは、米国株に自分の運命を預けること。 米国株には10-20年単位で好不調のサイクルがあり、自分の投資人生が米国株の不調時に当たるリスクがある。 確実に反論が来ると思いますので、先にお断りしておきますが、私はインデックス投資はとても良いものだと思っています。特にこれから投資を始める初心者の方には、インデックス投資はお手軽でおすすめです。何も投資しないよりも、アメリカ株のインデックスに投資したほうが良いリターンが得
良い情報を手に入れる 仕事が速い人や結果をちゃんと出す人の動きを見ていると、共通点として、とにかく先を見て動いていることに気づきます。 お客さんに仕事を提案する段階では既にゴールまでの仕事の段取りとスケジュールが出来上がっていて、仕事が取れた時には報告会の資料がほぼ出来上がっているという感じです。 そういう人達がとにかく徹底していたのが、使える情報を効率的に集めることです。 自分と似た仕事をやった人を知らないかと周りに声をかけて、筋の良さそうな人が見つかったら、知り合いだろうとなかろうとすぐにコンタクトをとって、話を聞きいています。 良い情報を手に入れることは先を見て動くために重要だと思っていますが、これは投資にも言えそうです。この記事では、私が普段チェックしている投資のための情報源をまとめて紹介したいと思います。 また、米国株の情報は英語サイトのほうが情報の鮮度も質も高いため、ここで紹介
【経済分析】経済指標や金利データをグラフ化するFREDの使い方。by yuta2019年10月1日2021年5月12日 経済指標の便利なグラフ化サイトFRED 「アメリカの経済指標や金融データをグラフ化したい」 投資をしていると、株価だけでなくGDP成長率や、政策金利をグラフ化したいと思うことがあります。この記事では、そんなときに役立つ無料のサイトFREDの使い方を紹介します。 一度、調べ方さえ知っておけば、「こんなグラフを見たい!」と思いついたときに、サクサクと手が動くようになるはずです。 逆イールド現象の推移を確認する まず、逆イールド現象って何だという話だけ触れておきます。現象としては、アメリカの長期国債の利回りの数字から短期国債の利回りの数字を引き算した値がマイナスになってしまうことを言います。 これが発生すると、1-2年後には不況が訪れていることから、景気後退の前兆と言われている
「AzureがAWSを抜いて世界一位になった」という誤解。by yuta2019年7月28日2019年7月29日 2018年のMicrosoftのクラウドのAzureは、今まで業界1位だったアマゾンのAWSを抜いてシェアでトップになったという誤解が非常に幅広く広まっています。 ただしくは「MicrosoftのAzureやOffice365など含む全てのクラウドの売上が、Amazonのクラウド(AWSのみ)の売上を抜いた」です。 実際に、以下の図は2019年3月末時点でのMicrosoftのAzureとAmazonのAWSのシェアを示していますが、Amazon(AWS)はMicrosoft(Azure)よりもずっと右に位置しています。右に行けば行くほどシェアが高いので、AWSのほうがシェアが高いことが解ります。 この誤解の背景として、7月9日に以下のようなニュースが報道されたのですが、このニ
意外に知られてないiPhoneのサブスクリプションビジネス。今後のAppleの鍵を握る。by yuta2019年7月19日2019年12月17日 Appleから届くメール たまに来るアップルからのメールに久々に「おっ!」と反応してしまうものがありました。 「Apple Watch Series4が1909円/月(税別)から」というタイトルを見て、ついにApple Watchの定額料金プラン(サブスクリプションビジネス)を始めたか!と思い、飛びつくようにメールを開いてみました。 しかし、その最後に書いてあったのは、「24か月、金利0%の分割払いなら、Apple Watch Series 4の購入価格が1,909円/月(税別)から」の文字。 ただの分割払いの案内だったようですね。期待してしまっただけに、残念でした。 意外に知られていないのですが、実はアメリカでは2015年からiPhoneのサブ
AWSやAzure、クラウドインフラに強気なGartnerのクラウド市場予測2019。by yuta2019年6月28日2019年6月30日 Gartner2019年版クラウド市場予測を発表 「クラウド市場はこれからの伸びる」とは一度は聞いたことがあると思います。ただ純粋な疑問なのですが、実際にどのくらい伸びるのか気になったことはないでしょうか。 そんな考え始めると夜も眠れなくなる疑問をきれいに解決してくれる会社があります。調査会社のGartner(ガートナー)です。このガートナーの調査会社としての信頼は絶大です。 よくコンサルタントがクライアント企業のために、売上予測やビジネスの成長プランの目標値をはじき出すことがあると思いますが、それらの数字はこうしたガートナーなどの調査会社がレポートで出した市場予測の数字をベースにして算出しています。 つまり、コンサルタント御用達な調査会社がガートナ
【考察】日本経済が停滞する理由を、金融政策から読み解く。by yuta2019年6月20日2019年10月2日 米国株に投資していると「何でアメリカ株に投資してるんですか?どうして日本株ではダメなんですか?」と言われます。 幸いなことに、この10年間でダウ平均は日経平均を圧倒的に上回ってくれたので「数字を見れば明らかだ」と一刀両断できますが、なぜこれほどまでに日本経済が低迷しているかを考えるのは、勉強になると思います。 日本ほど長期間に渡って不況と低成長に苦しんでいる国はいなく、なおかつデフレ脱却の金融政策に費やした金額も期間の長さも、世界トップだからです。 私も長いこと日本が停滞した理由を考えていましたが、最近は少し考えがまとまってきた気がします。今のところの答えは、「日銀は景気を刺激のアクセルを全開に踏んだが、政府が全力でブレーキをかけたから」です。 あらかじめお断りしておきますが、私
インスタグラムの画像がショッピングサイト化する この数年でインスタグラムの存在感は大きくなりました。20-30代女性だけじゃなく、男性も企業もインスタグラムを使うようになり、SNSとしての影響力はトップクラスです。 そのインスタグラムが、画像の中に商品名と価格などの情報を埋め込むことができるショッピング広告をつかって、今後ますます影響力を増す可能性があります。 インスタグラムのショッピング広告は、まだまだ馴染みがない人もいると思いますが、インスタグラムの写真の中で、商品や価格を表示して、インスタグラムのアプリ内で商品が購入できるサイトに遷移する新しいタイプの広告です。 また、最近流行りのストーリーを使って商品購入サイトに移る機能も新規に付け加えるなど、今インスタグラムはショッピング広告に力を入れています。 インスタグラムで新商品の情報をキャッチして、アプリ内で購入までできれば、アマゾンのシ
IBMクラウド戦略の方針転換。AIのWatsonを他社クラウドでも実行可能に。by yuta2019年2月17日2019年6月2日 IBMクラウド方針転換 今週はIBMのイベントThink 2019が行われていました。初日からAIと人間のチャンピオンによるディベート対決が行われるなど、見応え充分な内容でした。 IBMディベートAI、惜しくもチャンピョンに敗れる。 その他、このイベントの注目を集めたのは、CEOのジニーロメッティの基調講演です。今までIBMのクラウドで提供していたAI(Watson)を、他社クラウドでも実行可能にすると発表して、これを聞いた人達は軽くざわめきました。 これはIBMのクラウド戦略の大きな方向転換を意味します。ただ、このニュース記事は相当な数を読みましたが、「他社クラウドからWatsonが使える」という報道ばかりで、なぜIBMがそんな手を打ってきたのかという”狙い
長期投資家YUTAの投資考察ブログです。
グーグルの自動運転Waymoが大きくリード。自動運転開発競争に終止符か。by yuta2019年6月3日2019年6月3日 2019年6月3日更新:自動運転車の生産量倍増を目指したテクニカルセンター建設、自動運転のセンサー販売、Lyftとの自動運転配車サービス提携など最新ニュースを反映しています。 1歩も2歩も先をいくGoogleの自動運転車Waymo 少々早いですが、自動運転技術の開発競争はすでに勝負がついている可能性が高いです。そのトップに立ったのは、やはりGoogleでした。 Googleの親会社アルファベット傘下で自動運転車を開発しているWaymoが2018年末に世界初の自動運転配車サービスを開始してから、2019年には自動運転車の生産能力を2倍に高めるための工場建設や、自動運転の安全性を高める上で最重要であるセンサーの販売をはじめるなど、他社に先駆けて自動運転の拡大に向けた次のレ
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