この記事ではAngular v16で導入された Signals を前提としたコンポーネント設計のパターンをいくつかまとめる。単純な責任を持つコンポーネントからはじめ、だんだんと複雑な責任に関わるコンポーネントに発展させていく。ちょうど一年前に書いたAngularアプリケーションの状態管理パターンについての記事の、Signals による改訂版にもなっている。 なお、この記事中での各コンポーネント実装パターンの名称は特に定まったものではなく、この記事中での参照の一貫性のためだけに名付けている。あまり名称にこだわらずに読んでほしいし、もし参考にして実装しようとする際には、アプリケーションに適した命名を各自であらためて検討してほしい。 また、この記事のサンプルコードはAngular v16.0時点でのAPIに準拠している。今後Angular SignalsのAPIが拡充してくると細かい実装レベルで