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アメリカ大統領選
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公開日2003.04.10 最終更新日2003.04.28 日本語の音節は本当に開音節か? 西野 博二 母音で終わる音節を開音節(Open Syllable)、反対に子音で終わる音節を閉音節(Closed Syllable)と云う。仮名の発音は、例外を除きすべて開音節であるとされている。C(Consonant)を子音、V(Vowel)を母音とすれば、仮名の音節は撥音(はつおん:はねる音「ん」)と促音(そくおん:詰まる音「っ」)の二つの例外を除き、全てCV構成の開音節である。 拗音(ようおん)では、/k/、/s/、/t/などの子音に続いて、半母音 /j/ が続き、きゃ行、しゃ行、ちゃ行などとなる。これはCjVの構成をとるが、CjVはCVと同様に1音節で、しかも母音で終わることには、変わりがない。ぎゃ行、じゃ行、ぢゃ行等の拗音の濁音についても、同様である。 「音節」と云う用語に馴染みのない方は
公開日2003.05.30 最終更新日2003.06.20 図1. 筆者が思い出す五十音図 五十音考 西野 博二 日本語の発音の基本的な骨組である「五十音図」に対して、平均的な日本人は一体どんな図を思い浮かべるのだろうか。 「平均的日本人」を自認する筆者は、図1を想起する。しかし、心情としては「平均」のつもりでも、実年齢は平均より遙か上限に近いから、図1もいささか古臭い。古風なのは、ワ行にある「ヰ」と「ヱ」のせいである。現在ではこれらは通常の「イ」や「エ」で書かれているから、これらの旧字体には滅多にお目にかかれない。 因みに、戦前の小学校ではカタ仮名をひら仮名より先に教えていた。筆者がカタ仮名の五十音図を、まず想起するのはそのせいである。現在は教える順序が逆らしい。 それ故、古い文献から古い五十音図を探し出すのを早々と諦めて、小学1年生の孫の国語教科書を借用して、巻末にある「かたかな」
最近、外国語のカタカナ表記、所謂カタカナ語が新聞や雑誌に氾濫している。しかも、同じ外国語に、異なった複数の表記が入り乱れている。この風潮を「日本語は乱れている!」とか「世も末か!」と嘆くばかりでは能がない。カタカナ語に、もう少し上手に付き合うためにも、原点から考えてみようと云うのが、本稿の趣旨である。ご質問、ご意見、ご感想、何でも結構ですから、nishino@cc.teu.ac.jp迄、遠慮なくお寄せ下さい。 筆者の若い頃、カタカナ語がファッション分野で流行した時期があった。訳の分からぬカタカナ語に閉口したものである。ところが最近のカタカナ語の洪水の元凶は、情報技術の分野らしい。ファッションを知らないだけならば、せいぜい「野暮な奴」と軽蔑される程度の被害で済むが、情報技術の無知では、「前世紀の遺物」の烙印を押されて、社会から疎外されかねない。 外国語のカタカナ表記は、「出来るだけ原音に近い
日本語の音韻 日本語の音韻について、日頃から抱いている随想や、筆者なりの考えをまとめた評論を、書き綴ってみようと思います。 ・コンピューターか、コンピュータか? ・カタカナ語の長音 ・何故、長嶋は「ナガシマ」で、中島は「ナカジマ」か? ・清音と濁音及び連濁 ・日本円はYENかENか? ・数詞の発音 ・仮名文字の功罪 ・日本語の音節は本当に開音節か? ・五十音考 ・1分ゲーム(準備中、近日公開) ・ある男の隠し芸(準備中、近日公開) ・動詞は活用する必要がない!(準備中、近日公開) ・音韻からみた動詞の活用無用論(準備中、近日公開) ・話し言葉と書き言葉(準備中、近日公開) ・戦後の国語改革(準備中、近日公開) ・連濁についての統計的考察(準備中、近日公開) ・源氏物語に於ける連濁の研究(準備中、近日公開) ・無題(考慮中) 音韻とは何ら関係ありませんが、過去の年賀状で復元できたものを展示し
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