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名古屋大学の川瀬研究室のページより。「最近出回っている「テラヘルツ鉱石などの健康グッズ」に関して」 科学的根拠の希薄な様々なテラヘルツ健康グッズを販売している会社が 近年多数見受けられます。ひどい会社になると、勝手に『名古屋大学川 瀬教授が発明したテラヘルツ波動に基づき、水晶を高温で焼き上げたテ ラヘルツ波を発生する鉱石が癌や脳梗塞を治す』などとして高価な値段 でネックレスなどをご病気の高齢者相手に私の写真などを見せながら 販売していると一般の方から苦情を頂きました。 これらのことは非常に腹立たしく、我々と何の関係もないばかりか、科 学的な根拠が希薄な詐欺紛いの商法です。 私は20年以上、テラヘルツ 波の生体への影響を研究してきましたが、もしもそれらの会社のうたう 効能に(学会が認めるような)科学的根拠が見つかったら、それだけで ノーベル賞ものですが、まだ世界の誰もそのような確たる根拠を発
NMRの効果をうたった水について(2001/01/17) 【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。 磁気処理水と似て非なるものに、NMRの効果をうたった処理装置がある。効果は、磁気処理水と類似の効果があるらしい。装置構成の例としては、金属でできた水道管の外側から装置をとりつけるというものがある。 装置説明によれば、NMRの効果によって、水分子の核にエネルギーを与えて水のクラスターを細分化させるということが可能だとされている。電子励起状態や電子の発生も起きるとされることがある。もしこのNMRが、我々の通常使っている核磁気共鳴(NMR)なら、そういうことは起きない。 NMRをどうやって起こさせるかだが、まず強い磁石を使って試料に一定
まずは、日本経済新聞のサイト、「アインシュタインがもし福島を見たら…(震災取材ブログ) @福島・浪江」より。問題の部分に色付けしてみた。 東京電力福島第1原子力発電所の事故から2年を迎える福島県。いまだに15万人の県民が避難生活を続ける。多くの避難民は仮設住宅で生活し、生命は助かったものの仕事や故郷を失って生きがいを見いだせない人も大勢いる。「生命を奪わず生活を奪う」。福島県で取材を続けると、これが原発事故の本質ではないかと感じてきた。 2月下旬、原発事故で避難区域になった福島県浪江町の住民が生活する仮設住宅を取材した。福島県が主催する健康相談会が開かれ、約20人の避難者が参加していた。食事のアドバイスに始まり、体操、ゲームと続いた。ただ参加した高齢者の男性は「仮設住宅は狭く、やることが全くない」と肩を落としていた。 余生を家族と静かに暮らそうとしていた高齢者。自宅周辺は放射線量が高くて帰
ナノバブル水素水フコイダンに近しい人が嵌まりつつあって下手すると必要な治療が遅れかねないという悲鳴が聞こえてきたのでコメントしておく。 製品例としては、http://www.ecotex-j.co.jp/productinfo.htmlのアスミーテという商品がある。フコイダンを薦めているところは例えば「代替医療を考える会」のこのあたり。 まず、水の方から見てみよう。 ナノバブル水素水フコイダン50000の組成は、 フコイダン:50,000 mg ビタミンC:10,000 mg 溶存水素水量:1ppm(製造時) とある。 水素を強調しているが、室温1気圧の水素の溶解度は、ppmで表すと1.6ppm。他社の水素水も、高濃度と称しているものが1.2ppmだったりするから、つまりは飽和もしていない水素濃度のものが水素水と称して市販されているということになる。 トップページには、メチレンブルー
毎日キレイ、に2013年1月16日付けで水の記事が出た。現在はサイトからも削除されているので、魚拓でしか読めない。キレイナビの、Health&Beautyに出たものである。1月27日現在、この水はキレイランキングの1位になっていた。 13年に注目したい水3種 内山真李 2013年1月16日 日本では蛇口をひねれば清潔な水が出るのが当たり前。生水でおなかをこわすこともなければ、水不足になることもあまりありません。比べて隣の中国は、およそ3億人もの人がまともな飲み水を入手できない状態。そう、日本の水事情は世界でもトップクラスなのです。日本は美しい水の国。いのちを育む水は豊かさの象徴でもあるのです。 さて、その水。じつにさまざまなタイプがありますが、13年に注目すべき水を3種、挙げましょう。 ◇ミネラル炭酸水 12年は自宅用の炭酸水メーカーも人気でしたよね。炭酸水は胃腸の調子をととのえ、ダ
感染症学雑誌に論文が出ました。要旨が公開されているので引用します。 殺菌性能を有する空中浮遊物質の放出を謳う各種電気製品の,寒天平板培地上の細菌に対する殺菌能の本体についての解析 独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター 西村 秀一 (平成24年6月22日受付) (平成24年7月31日受理) Key words: plasmacluster ion, nano-e particle, minus ion, bactericidal effect, ozone 要旨 本邦では,空中へ特殊な物質の放出により環境中においてウイルス不活化や殺菌の効果をもたらすとする複数の電気製品が市販されており,寒天培地上に塗布した細菌に対する殺菌効果も謳っている.そこで本研究では,プラズマクラスター,ナノイー,ビオンの3機種について,腸球菌,黄色ブドウ球菌,緑膿菌,セレウス菌
基盤教育の「科学リテラシー(化学A)」では、講義の時に、「食べ物とがん予防 健康情報をどう読むか」(坪野吉孝著、文春新書)のフローチャートを紹介している。 【健康情報の信頼性を評価するためのフローチャート】 ステップ1 具体的な研究にもとづいているか はい いいえ → それ以上考慮しない(終わり) ↓ ステップ2 研究対象はヒトか ヒト 動物実験や培養細胞 → 「有害作用」についての研究は、 それなりの注意を払う。 「利益」についての研究は、 人間にあてはまるとは限らない ↓ ので、話半分に聞いておく(終わり) ステップ3 学会発表か、論文報告か 論文報告 学会発表 → 科学的評価の対象として不十分なので、 ↓ 話半分に聞いておく(終わり) ステップ4 定評ある医学専門誌に掲載された論文か はい
macroscopeさんのところをを読んで。 「有用微生物は活用すべきだが、比嘉ブランドのEMは勧められない」 「「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題」 「「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題 (2)」 「「EM (有用微生物群)」と科学教育の問題 (3)」 科学教育の問題について、以前から気になっていることがあります。教育用のために作られた実験と、まだ未知のことがらを確定させるための実験とは違うということです。 理科教育のために行われる実験はdemonstrationつまり演示実験であり、既に確定した自然現象を教育のために見せやすくしたものです。一方、まだ不確かなことを確定させるための実験は、主に大学以上で学ぶもので、experimentといいます。理科教材として準備されたdemonstrationには、experimentの裏付けが十分にあります。これは無理からぬ
八戸大学の高大連携事業のマイナスイオンマップの件、朝日新聞の長野記者から電話取材を受けていました。記事になる前に話題にするのはよろしくないので黙っていましたが、本日記事が出ましたので紹介します。記事カテゴリーは「朝日新聞デジタル> マイタウン> 青森>」です。 マイナスイオン実習を中止 八戸大 2012年11月09日 「体によい」などと紹介される一方、その根拠があいまいとの批判も多いマイナスイオンについて、八戸大学は今月、3年間続けてきた測定の実習を中止した。大学は「商業用語と科学を混同していた。反省を教育に生かしたい」としている。 マイナスイオンは、一般に空気中の電気を帯びた物質を指すとされ、インターネットには「自然治癒力を上昇させる」とか、「血液サラサラに」などの説明が多い。2000年前後には、効果をうたう家電製品も多く販売された。 一方、科学理解を養う科学リテラシーの講義を持つ山
デーリー東北の記事より。 マイナスイオン観光マップ改訂版作製へ(2012/10/26 16:00) 八戸大などは、十和田八幡平国立公園・奥入瀬渓流のマイナスイオン発生状況をまとめた、観光マップの改訂版の作製に取り組んでいる。19、20の両日は学生らが、雲井の滝など渓流の名所を訪ね、専用の計測器で数値を測定した。 現行のマップは2009、10年度に作製した。今回は高校生の感性も取り入れようと、光星学院高校と、青森県立十和田西高校観光科の生徒も加え、6人編成でフィールドワークに臨んだ。 一行は十和田湖畔子ノ口から遊歩道を散策し、滝や流れなどの人気スポットでマイナスイオンの数値を計測、動画も撮影した。 改訂版は12年度中に完成させ、ホームページなどで公表する予定だ。フェイスブックなどソーシャルメディアにも対応する。(工藤文一) 2011年版のマップはすでに公開されている。さらに、八戸大学学
とらねこ日誌「酵素栄養学ってどこまで正しいの?」を受けて。 触媒の説明がネックだという話なので、ちょっと試みてみる。ぶたやまさんのこのまとめを支援する目的なので、厳密性は欠くかもしれませんが、そのへんはご容赦と、もっといい説明があればご指摘いただけるとありがたいです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私たちは(他の動物もですが)、いつも呼吸していて、ずっと息を止めていたら死んでしまいます。ずっと食べなくても死んでしまいます。 呼吸するときは、空気中の酸素を吸って体の中で利用し、二酸化炭素を吐きだしています。だから、完全に密閉された部屋にずっと閉じこもっていたら、空気が二酸化炭素ばかりになって、酸素が無くなって、やっぱり死んでしまいます。 生き物の体の中で起きていることは、化学反応です。今これを読んでいる瞬間も、たくさんの化学反応によって、体を作ったり、活動に必
朝日新聞の記事に対する抗議がDNDメルマガに掲載された。「EM批判記事で、朝日東京本社がEM研究機構に陳謝」。 まず、タイトルからしてがミスリーディングである。謝罪があったのは、引用の「形式」についてだけで、内容については誰が見ても比嘉氏の主張をそのまま引用したものとなっている。どこから引用したのかがはっきりしなかったのはミスかもしれないが、EM菌の効果の原因が重力波だという主張を比嘉氏本人がしていた証拠は大量に存在する。 比嘉教授の「談話」をネット上にある講演録から無断引用し、引用の出典を明記せず、しかも本来行うべき批判の相手先である比嘉教授に取材の申し込みすらなかった。批判する相手に取材をしない、これは取材記者の常識では考えられない不手際だ。ネットから講演の一部を切り剥ぎして「談話」として都合よく扱う、そんなことはこれまで耳にしたことがない。しかも引用した「談話」は、ぶつ切りで一般的に
出典:新・夢に生きる62 微生物資材で科学的検証の必要なものは「まったく未知の微生物」か「遺伝子組み換えをした微生物」に限られており、法的な義務づけがあります。EMは、そのいずれにも該当せず、科学的検証はまったく必要なく、各試験研究機関もEM研究機構の同意なしには、勝手に試験をして、その効果を判定する権限もありません。 科学の世界では追試をするのに許可は一切不要である。追試を止める権限などEMのどの研究機関にも存在しないので、この部分は「そう言ってみただけ」以上の意味がない。また、「科学的検証は全く必要なく」、と追試を拒否している。このようなものは科学ではない。 重要な記述なので Web魚拓のありかはここ。文字化けする場合は文字コードShift JISを選ぶと読める。
朝日新聞青森総局の長野剛記者が7月3日付と11日付の2回にわたって青森版に書いたEM批判記事には、琉球大学名誉教授、名桜大学教授でEMの開発者、比嘉照夫氏の「談話」が2度使われた。その「談話」は、比嘉教授に取材の申し込みを一切せずに、ネットから引用して「談話」風に仕立てていたことが分かった。引用した「談話」は、ぶつ切りで意味が十分に伝わらないものになっていた。 朝日新聞の記事というのは、7月3日と7月11日に出されたものである。asahi.comのサイトを見に行ったら移動したのか見えなくなっていた。メモのために引用しておいたので、それを使うことにする(7月3日と7月11日 )。 「談話」と書かれているのは、7月3日の記事で EM菌の効果について、開発者の比嘉照夫・琉球大名誉教授は「重力波と想定される波動によるもの」と主張する。 7月11日の記事で 開発者の比嘉照夫・琉球大名誉教授は、効果は
まるでナンセンスな話が出てきたのでツッコミを入れておく。 元ネタは大阪日日新聞の記事より。 河川浄化 主婦の目線で EMボカシネットワーク大阪代表 岸 隆美さん 2012年6月13日 有用微生物を活用環境教育にも一役 水質浄化に働く“EM菌”。酵母菌、糸状菌、光合成細菌など自然界に存在する有用微生物群(Effective Micro-organisms)の総称で、淀川や道頓堀をはじめ全国的にも太田川(広島)や阿瀬知川(三重)など菌を用いた河川浄化の事例が報告されている。 「EMボカシネットワーク大阪」代表の岸隆美さん(69)=東大阪市=は、EM菌にサトウキビから作った糖蜜とぬかを混ぜた通称“元気玉”を河川に投入し、啓発活動などを行っている。トイレに散布すれば汚れが分解され、生ごみは堆肥に変わる。そんな身近な効果をきっかけに、主婦の目線で取り組んできた。小中学校での環境教育にも一役買っており
【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。 2011/08/11に、マイナビニュースに「ホタルの再生技術が放射能汚染水を浄化する!?--"ホタル博士"が提唱」という記事が出た。 内容を見た限り、放射能汚染の原因となるRIを吸着して取り除く装置のようである。開発者は、記事によると「同システムを発案したのは、東京板橋区のホタル生態環境館の館長を務める、阿部宣男氏。」。 阿部氏によると、ナノ純銀粒子には、銀イオンが飛び出しても瞬時に元の金属の状態に戻る特異性があり、その際に発生する電気的エネルギーの電位差は1600mV以上となり、放射性物質のマイナスイオンをナノ銀のプラスイオンで瞬時に吸着できるという。 取材を受けて記者に説明したものが
水のクラスター −伝搬する誤解− 目次 はじめに 発端 誘電緩和による評価 磁気処理水のNMR測定 NMR測定の正しい使い方 モデルの一人歩き 補遺:水の小集団モデル 謝辞 はじめに 最近、食品や化粧品の会社の技術者から、「クラスターの小さい水を使うといい製品ができるのでしょうか」「磁気処理水って、クラスターが小さいという話ですが、どうなんですか」という質問を相次いで受けた。これに対して私は、「液体の水のクラスターをちゃんと測定した実験は今の所ないので、クラスターを指標にするよりは水の不純物の分析をして成分で押さえた方がいいですよ」という内容の返事をした。 私が、「クラスターの小さい水はおいしい」という話を最初に知ったのは、修士に進学した直後だった。それからしばらくして、その話の根拠となったNMRの測定は誤りであるという話を研究会できいたので、もうそんな話は消えただろうと思っていたのだ
最初にネット、は危ない kikumaco_xの2011/12/04のツィート サイエンスアゴラのパネルディスカッションでも言ったように、放射能についての怪しい説が信じられてしまうのは、勉強していないからではなく、事故後に猛烈に勉強した結果。 問題は勉強しようとすらと、妙な情報ばかりがみつかること について考えてみた。 ネット検索は手軽に情報を得られて、正しい情報もあるのだけど、間違っていたり偏っていたりする情報も相当含まれている。放射能の場合だと、悪気はないけど怯えてしまって危険を強調しすぎる人もいるし、最初から商売をする目的で危険と恐怖を煽っているケースもある。 たとえば、これまでに「マイナスイオン」「ゲルマニウム」といった怪しい商品がはやったことがあった。ネットで何も制限をかけずに検索すると、検索結果は、関連商品を売るために効果を謳うとか、これを買わないと健康被害が、と恐怖を煽るものが
私が加害者とされているキャンパスハラスメントについて ネットで、私が学生にキャンパスハラスメントを行ったというデマが書き込まれています。ハラスメントの加害者として学内手続きに載りましたが、その実態は、世間一般が学校でのハラスメントとして想像するようなものとはかけ離れていました。私もこの仕事を続けていく以上、嫌がらせなど行っていないということをここではっきり説明しておく必要があると考え、事件の詳細を説明することにしました。 ハラスメント事件は何だったのか 現在、ネット上で、私がキャンパスハラスメントの加害者で、職場にも迷惑をかけたといった書き込みが出回っています。しかし、事実は全く逆で、ほとんど何もしていないのに職場の同僚教員によって加害者に仕立てられそうになった、というものです。以下、順を追って、何が起きたか書いておきます。 関連の講義は学部の実験で、教員3人とTA数人で担当していた。2連
ニセ科学とは何か 調査や議論が進めば変わる可能性があるが、とりあえずのまとめである。情報追加・事実関係の訂正など、あればお教え下さい。 「ニセ科学」という用語が使われ始めた経緯 科学っぽいが、科学ではないものを指す用語として「擬似科学」が使われてきた。この「擬似科学」の代わりに、「ニセ科学」という用語が広まるきっかけになったのは、菊地誠の講義やネット上の文書による。ニセ科学関連文書のリストを見ると、「ニセ科学」という単語が登場するのは、2003/02/17の「大阪府研究職職員研修会講演」のレジュメのタイトルからである。それ以前の文書には「ニセ科学」という単語は登場しない。 次に、菊地の文書から「ニセ科学」の定義について記述してある部分を抜き書きしてみる。 「科学とニセ科学」レジュメ(ver.2) 「この文書は大阪府研究職職員研修会 (2003/2/17 於マイドーム大阪) のために作成した
はじめに 福島の原発事故のせいで、放射能が広く飛び散った。この放射能対策として、EM菌やホメオパシーといった効果のない方法がいくつも提案された。個別の議論は、既に、片瀬さんが「怪しい放射能対策」という記事にまとめている。 ところが、この記事を始めとする類似の議論が「ニセ科学批判」として括られ、「なぜニセ科学の問題として原発を取り上げてこなかったのか」という疑問がツイッターなどに書かれている。さらに、「ニセ科学の問題よりも原発の問題の方が大きい」といった、何の意味があるのかよくわからない言説まで出て来た。 原発の問題をニセ科学の問題として、私がほとんど取り上げて来なかったことは事実である。なぜそうなったのかということも少しわかってきたので、とりあえず今の考えをまとめておく。 原発の問題はニセ科学か ニセ科学の定義は「科学を装う」「科学でない」である(「ニセ科学とは何か」)。これに当てはまるも
はじめに 怪しい健康食品系放射線対策グッズにツッコミを入れようと思っていたら、シノドスジャーナルに、片瀬さんの「あやしい放射線対策」が先に出てしまった。 なので、片瀬さんとほぼおなじネタについて、少し違う観点から考えてみたい。 判断のよりどころ そうは言っても、放射能や放射線自体、3.11以前はまるで関心もなく詳しくしらず、にわかにいろいろ情報が出回るようになったけどやっぱりどういうものか実感がわかず、それでも何だか危険らしいとか、ガイガーですごい値が出たとかで、不安だけが増幅されているという人も多いと思う。これを飲めば放射能を除去できるとか排泄できるといった宣伝につい心惹かれるのも仕方ないかもしれない。 しかし、今は、「本当に」効果がある放射能対策にお金や時間を振り向けるべきときであり、効果があるかないかわからなかったり、場合によっては被害を増やしかねないものに金を投じている余裕なんか無
※CSS2対応ページです。スタイルシートを有効にしてご覧ください。 目次 まえがき −今こそ水商売の時代− 第1章 原料はタダのおいしい商売 不況知らずの水商売! 医学や科学の知識はいらない! 水商売は誰でもできる! 参入するなら今! 第2章 イワシの頭も水商売 科学用語は強力な武器! たとえ話でムードを作れ! 効果は身近なものにする! キーワードは「健康にいい」! 二番煎じは恥ずかしくない! 第3章 アホが信じる水商売 説得力ある文章って? ダマす相手はバカと知れ! 小学校の教科書はよいお手本! 論理性は捨てなさい! 断言すればバカは安心する! 専門家が相手にしない宣伝をしろ! 第4章 百聞は一験にしかず 体験記は自分で書け! 60代女・20代女・50代男の黄金パターン! 絶賛の文は最後に置け! 細部の批判はよいスパイス! 捏造データはこうすれば見破られない! 「プライバシー」は強力な盾
これは、私の学位取得にまつわるお話です。理系では博士号は大学に就職するための免許証のような扱いで、これがないとたとえ助手として就職しても昇進が難しかったりします。また博士号をとると、国立の研究機関へ就職するのに国家1種を受けなくてもよくなります。もっとも公務員の人員削減のおかげで最近は国研にもなかなか入れないので、あんまりメリットはないんですけど。(え、断られてるのは私だけ?;_;) さて、私も研究を続けたいと思ったので学位を取ることにしました。少し違う技術を身につけたかったので、違う分野の研究室へ行ったのですが、前任者の修士の学生が手をつけていた研究の継続をさせられたあげく、テーマ設定自体の見込み違いで2年半で研究が潰れてしまいました。一応世間にはそれなりに名の通った大学の、これまたマスコミ対策と営業をうまくやったこともあって名前の売れている研究所の研究室へ行ったのですが、まあ何という
電子レンジの加熱の原理の説明では、「マイクロ波が分子を振動させるため、分子摩擦によって加熱される」といった説明があちこちでなされている。asahi.comの「ののちゃんのDo科学」でも、 マイクロ波には水分子を激(はげ)しくふるわせる性質(せいしつ)があり、水分を含(ふく)む食品に当てると食品中の分子どうしがぶつかってまさつ熱を出して熱くなるの。 <中略> (2)氷だけを入れた湯飲みと氷と水を入れた湯飲みを電子レンジにかけてみよう。氷をつくる水の分子は振動(しんどう)しにくいことがわかるよ。 と書かれている。限られた行数で簡単に説明しようとすると、途中をうんと簡略にしてこのような説明になるのは仕方がないことかもしれない。ただ、ネット上で見かける加熱の説明も似たり寄ったりで、説明を読んで逆に混乱する人もいるようなので、もう少し詳しい説明をしておく。 1個の水分子を考える。水分子は極性分子で
2010/09/28 「ムペンバ現象(湯と水凍結逆転現象)のサイエンス 2010」 2010年の雪氷学会の雪氷研究大会で、企画セッション「ムペンバ現象(湯と水凍結逆転現象)のサイエンス2010」が開催された。参加して話を聞いてきたのでまとめておく。なお、このまとめは、天羽が会場でとったメモやスライドを元に書いているので、誤りなどがあればそれは天羽の責任である。 概要 日時 20010年09月28日(火)16:00-17:30 場所 東京エレクトロンホール宮城 A会場:会議室601 主催 ムペンバ現象研究会 世話役:高橋修平 プログラム 司会:前野紀一 進行:小南靖弘、高橋修平 趣旨およびこれまでの経緯 前野紀一 昨年度集会の報告 高橋修平 実験経過報告およびその後情報 ディスカッション 1.趣旨およびこれまでの経緯 前野先生より、次のような話があった。 2008年7月9日のためしてガッテン
連絡事項 特にありません。 最近の更新はこちら。(1週間以内に編集・内容の更新をしたもののリストが出ます。) 【制作中】ニセ科学まとめ 山形大学理学部 物質生命化学科 天羽研究室のページです。 製作途中です。今後のことも考えて、ploneで全体を作り直すことにしました。 旧コンテンツはしばらく併用ですが、徐々にこちらに移動させます。 外部との共同製作するつもりで作っていたeducationwiki、JapanSkeptics関連の文献リスト(外部サイトで制作中)も、こちらに統合します。 wikiは、基本的に誰でも編集というコンセプトなので、ユーザーごとの管理をするというのが面倒で、限られたメンバーで共同作業という目的には適していないようです。なので、wikiでないと無理なものだけwikiでやって、通常のコンテンツとして管理すればいいものは全部ploneによる管理に統合します。
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