2023年、大阪府堺市の歯科診療所で、親知らずを抜くために全身麻酔を受けた当時17歳の男子生徒が死亡した事故で、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時歯科医師だった男性ら2人について、大阪地検は不起訴処分としました。 2023年7月、当時、堺市重度障害者歯科診療所の歯科医師だった男性(56)と女性(35)の2人は、大阪府内の特別支援学校に通っていた男子生徒(当時17)の親知らずを抜くために全身麻酔をした際、呼吸不全が起きているのに肺に酸素を送るチューブが正しく入っているかを確認しなかった業務上過失致死の疑いで去年8月に書類送検されていました。 男子生徒は低酸素状態で一時心肺停止となり、約1か月後に亡くなりました。 大阪地検は、2人について、30日付で不起訴処分としました。不起訴の理由について、地検は「捜査の結果、証拠関係に照らした」としています。