全国紙はいま劇的な部数減にさらされている。民放テレビも末期的である。若い人は新聞を読まず、テレビも視ない。全国紙も民放テレビも、ビジネスモデルとしてはあと十年持つかどうか分からない。 なぜ「こんなこと」になったのか。それについてメディア側から真剣な分析を聴いた覚えがない。 13年前、朝日新聞の紙面審議委員をしていた時、毎年5万部の部数減だと知らされた。「危機的な数字ではないですか」と委員会で質問したら、論説委員が「ご心配ありません。年5万部減なら800万部がゼロになるまで160年かかりますから」と笑って答えた。最新データでは朝日新聞の発行部数は334万部。私が質問した時点からは年間36万部の部数減である。このままならあと10年でゼロになる計算である。 この致命的な読み違いについて、朝日新聞はどう説明しているのか。私は聴いた覚えがない。自分の足元で起きている事件について、予測もできず、原因の