紹介 イスラエルの民を虜囚にし、敵対民族を残酷に処刑したとして、アッシリアは『旧約聖書』では悪役として有名だ。 しかしバビロニアの先進文明に学び、交易を行い、長きにわたって栄えた。 紀元前2000年に生まれた小さな都市国家が他国への隷従などを経つつも、シャルマネセル三世、サルゴン二世などにより勢力を拡大。 世界帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解するまでを、軍事・宗教・社会など多面にわたって描く。 小林登志子 (コバヤシトシコ) (著/文) 小林登志子 1949年,千葉県生まれ.中央大学文学部史学科卒業,同大学大学院修士課程修了.古代オリエント博物館非常勤研究員,立正大学文学部講師,中近東文化センター評議員等を歴任.日本オリエント学会奨励賞受賞.専攻・シュメル学. 主著『シュメル―人類最古の文明』(2005,中公新書),『シュメル神話の世界』(共著,2008,中公新書),『文明の