【カラカス=菅原啓】南米ベネズエラのチャベス大統領は27日、前日実施された国会議員選で政権与党が単独で過半数を確保したことを民主的な憲法にもとづく「新しい歴史的な事業を進めるうえできわめて重要な勝利だ」と強調しました。 同大統領が外国メディアとの会見で発表した選挙結果によると、与党・ベネズエラ統一社会主義党(PSUV)は定数165のうち97議席を獲得。選挙連合を組んだベネズエラ共産党の1議席を加えて与党勢力は議席占有率で59%に達しました。 一方、財界や米国の支援を受けた右派勢力などを結集した野党連合・民主統一同盟(MUD)は大方の予想を超える65議席を獲得しました。チャベス政権の運営のあり方を批判して与党から野党に転じたものの、社会主義を掲げ、MUDとは距離を置く「皆のための祖国党(PPT)」が2議席を確保しています。 MUDのアベレド執行書記は27日未明の会見で、同連合の全国の得票合計