【ワシントン=島田峰隆】国連総会(加盟国193)は29日、米国による対キューバ経済封鎖の解除を求める決議案を、賛成188、反対2、棄権3の圧倒的多数で採択しました。同趣旨の決議は22年連続です。他国の体制転換を狙って国際法に違反する一方的な経済封鎖を続ける米国の孤立ぶりが、今年も鮮明になりました。 決議案はキューバ政府が提案。反対は米国とイスラエル、棄権はマーシャル諸島、ミクロネシア連邦、パラオでした。 キューバのロドリゲス外相は、封鎖が半世紀以上続く中で今では国民の76%が生まれた時から封鎖の下で生きていると指摘。封鎖開始から現在までの経済損失は累計で1兆ドル以上になると説明しました。米国に対し、封鎖解除を決断し「対話、交渉、協力」を強めるよう求めました。 討論では各国が、封鎖は主権の平等や内政不干渉を定めた国連憲章や国際法に反すると主張し、米国に国際社会の声に耳を傾けるよう呼び掛けまし
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