平野博文氏、仙谷由人氏、そして枝野幸男氏と、民主党政権になって3人の内閣官房長官が続きました。政権交代したというのに、自公政権下とまったく変わっていないことがあります。官房長官が取り仕切る官房機密費の使途を、一切公開していないことです。 菅直人内閣は、日本共産党の塩川鉄也衆院議員の質問主意書への回答で、昨年度の官房機密費の支出額が、自公政権当時と同水準の12億3000万円に上ることを明らかにしました。これほど多額の税金を「つかみ金」のように使う制度を、民主党はいつまで続ける気なのでしょうか。 「官邸の裏金」として 官房機密費は、政策推進、調査情報対策などの名目で、官房長官の裁量で支出される経費です。支出先からの領収書は不要で、会計検査院の監査さえ受けることがありません。自民党政権からの歴代政権は「国益を損なう」という一点張りで、具体的な支出先の開示を完全に拒否してきました。 しかし、日本共