人手不足で残業が続き、職場で作業中にケガをするなど、労働災害が急増しています。厚生労働省のまとめでも、製造業や建設業、陸上貨物運送事業などでことしの上半期(1~6月速報値)の死亡災害が急増しており、小売業などの第3次産業でも休業4日以上の死傷災害が増えています。同省も「労働災害のない職場づくり」を業界などに要請しました。労働災害急増の背景には、人手不足や熟練不足とともに、長時間労働の横行など、人間性を無視した働かせ方があります。労働災害をなくすためにも、人権無視の働かせ方の一掃が不可欠です。 1年前より2割も増えた 厚労省のまとめでは、今年上半期の労働災害による死亡者数は、全産業で437人と昨年同期より71人、19・4%増と2割近くも増えています。休業4日以上の死傷者数も4万7288人にのぼり、昨年同期より1625人増えています。安全でなければならない職場で、亡くなったりケガをしたりする人
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