「しない」から「できない」へ。先月の下旬に報じられた、結婚についての調査です▼昨年、25歳から34歳の男女に、未婚の理由を聞いています。「結婚資金が足りない」と答えた人が、男性で30・3%、女性で16・5%いました。1997年の調べと比べ、男女ともかなりふえています▼一方、「自由や気楽さを失いたくない」との答えは男性で25・5%、女性で31・1%でした。いずれも減っています(国立社会保障・人口問題研究所調べ)。内閣府がことし5月に公表した次の調査も、記憶に新しいでしょう▼20代・30代の「既婚」の割合です。「正規雇用」の男性は、27・5%でした。これでも低いと思いますが、「非正規雇用」の男性の場合は4・7%にすぎません。年収でみると、300万円未満の男性の既婚率は1割に達しません▼結婚した人に「配偶者といると本当に愛していると実感する」かどうかを尋ねた、民間の調査も話題です。とくに女性は、