【ロンドン=小玉純一】金融市場でのユーロ圏の債務不安が広がるもとで、サルコジ仏大統領とメルケル独首相は16日、パリで会談し、ユーロ圏17カ国首脳会議の新設と年2回以上の開催など、ユーロ圏の経済統合の強化を提案しました。この間再浮上していたユーロ共同債については将来の課題として当面退ける一方、欧州連合(EU)レベルの金融取引税を改めて提案していく方針を明らかにしました。 会談後の共同会見で両首脳とも、ユーロ防衛と強化のため両国が特別の責任を果たす決意を強調するとともに、ユーロ圏各国に財政規律の厳格な順守を求めました。サルコジ大統領は、ユーロ圏の「経済政府」にも言及。その議長にファンロンパイEU大統領を推しました。 サルコジ氏はまた、両国財務相が9月にEUレベルの金融取引税に関する共同提案を取りまとめることや、両国企業の法人税を2013年初めから税率で共通化することをめざす考えを明らかにしまし