【北京=小寺松雄】中国メディアは11月に入り、今年7月に浙江省で起きた列車追突事故を機に当局が安全をより重視するようになったことで、今年中に予定されていたいくつかの高速鉄道の開通が延期されたと報じました。 上海と四川省成都を結ぶ高速鉄道計画のうち、湖北省の武漢―宜昌間(291キロ)は、今月予定されていた開通が来年に延ばされました。 この工区は2008年に着工し、今年末に営業運転に入る予定でした。しかし今年7月23日に浙江省温州で起きた高速鉄道事故の影響を受け、工事の最終点検段階でいっそう安全に力点を置くようになったといいます。このため「来年1月に試運転完了、3月に正式運行開始」と変更されました。 もう一本の開通延期は、北京と香港を結ぶ高速鉄道計画の一部となる石家荘(河北省)―武漢間(840キロ)。やはり年末までに開通とされていましたが、関係者は「いまのところ開通の明確な時間表がない」といい