各地に大雨と一時的な涼しさをもたらした台風6号が東の海上に去り、今週から再びきびしい暑さが襲ってきます。いよいよ懸念されるのが熱中症の被害です。 6月下旬から太平洋岸を中心に始まった本格的な暑さで、すでに各地で、救急車で病院に緊急搬送され、そのまま入院したり、ときには亡くなられたりする方が相次ぎました。高齢者を中心に多くの被害者を出した昨年のような事態を絶対に繰り返さないことが急務です。 死者の8割が65歳以上 熱中症のため救急車で運ばれた人の数は、6月中だけで昨年の3倍以上、7000人近くにのぼりました。うち51・1%が65歳以上の高齢者でした。救急車で運ばれる人の数は、7月になってからも増えています。 厚生労働省の調べによると、昨年1年間の熱中症によって亡くなられた人の数は1718人にのぼります。しかもその79・3%と、約8割が65歳以上の高齢者です。高齢者にとって、熱中症がもっとも怖