安倍晋三首相に靖国神社参拝や「国防軍」創設のための改憲を繰り返し迫ってきた「日本会議」などの「靖国」派の歴史観とは、どのようなものなのか。 (写真)日本のアジア支配拡大にともなう「大東亜会議」(1943年)当時を指して「日本最良の時」と賛美する日本会議の月刊誌『日本の息吹』2013年12月号の対談記事 「大東亜会議」賛美 「日本会議」の月刊誌『日本の息吹』2013年12月号に、「日本最良の時―大東亜会議と大東亜共同宣言」と題する記事が掲載されています。記事は、東条英機ら当時の日本の戦争指導者と、「満州国」はじめ傀儡(かいらい)政権の「指導者」らとの記念写真を大きく掲げ「日本の近現代史で最良の時」と賛美しています。 「大東亜会議」(1943年)とは、日本が「アジア解放の戦争」を遂行した“何よりの証拠”として「靖国」派が繰り返し持ち出すものです。しかし実際は、日本の敗色が濃くなるなかで、占領地