安倍晋三首相が靖国神社の「春の例大祭」にあわせ、神事に使う真榊(まさかき)を「内閣総理大臣」の肩書で奉納しました。昨年末、自身の靖国神社参拝で巻き起こった国際的な批判に対して無反省な姿勢を示したものです。閣僚も相次いで参拝しています。安倍首相の歴史観と、それにもとづく行動は日本に何をもたらすのか―。 (政治部政党取材班) 「首相が靖国神社にいったこと自体衝撃だったが、その後、日本会議(注)の人たちが『よくやった』『行くとしたらあそこしかなかった』などと、あたかも毎年行くという雰囲気だ。年が明けて、(『慰安婦』問題での)『河野談話』見直しの話が出てきて、プロセスを検証するという言い方になった。その後、NHK会長らの一連の発言。アメリカは、戦後初めて日本の指導部が一体何を考え始めたのかという深刻な疑いを持ち始めている」 元外務省高官は、安倍首相が靖国参拝した後の日米関係についてこうのべます。