「不払いにはあたらない」「当時としては最善の判断だった」―。今年2月、払うべき保険金18万件、24億円を払わず9年も隠してきた東京海上日動火災保険(東京都千代田区)の永野毅社長が会見で居直った言葉です。11日の参院財政金融委員会で、日本共産党の大門実紀史議員の質問で、同社と金融庁の契約者ないがしろの姿勢が浮かびあがりました。 今回、不払いが発覚したのは、自動車保険の一部で、見舞金や香典、代車費用などに充てる「臨時費用(臨費)」と呼ばれる保険金です。 東京海上は、2002年4月から03年6月までに払うべき「臨費」18万件を払っていませんでした。この数は、05年に損保26社が金融庁に報告した不払い件数に匹敵、金額にして24億円にのぼります。 金融庁は、05年に損保48社に対して、過去3年間(02年4月~05年6月)の支払い漏れ件数について報告を命じました。(図) 「支払い漏れ」の定義について金
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