日本共産党の紙智子参院議員は16日、参院農水委員会で、厚労省が9月に初めてビキニ被災船にかかわる文書を公開したことを受け、「農水省としても改めて調査し、資料を公表すべきだ」と迫りました。西川公也農水相、本川一善水産庁長官は異口同音に「再度、倉庫などを調べます」と答えました。 紙議員は、質問の冒頭、アメリカが1954年の3月から2カ月間に太平洋・ビキニ環礁で6回も強行した水爆実験に遭遇した日本の漁船が第五福竜丸以外にもあったことを紹介し、西川農水相の見解を問いました。西川農水相は「当時、漁業者に迷惑をかけたことは遺憾である」と答弁しました。 厚労省資料のなかで紙議員が取り上げたのは、「第五福龍丸事件善後措置に関する打合会」会合記録です。同年12月に日米両政府で政治決着するまでの日本側の秘密会合の記録です。出席者名簿に、安藤(正純)国務大臣と、各省庁の役人、水産庁からは清井(正)長官の名前があ