日本共産党の志位和夫委員長は、5日、遊説先の札幌市内で記者会見をおこない、TPP(環太平洋連携協定)問題が、いっせい地方選挙の大争点になっているとし、日本共産党の前進こそTPP参加阻止の確かな力になると強調しました。志位氏の発言要旨は、つぎの通りです。 一、この間の党議員団の国会論戦によって、日本のTPP参加が、(1)「アジアの活力を取り込む」ものでなく、アメリカの経済戦略に日本が組み込まれるものであること、(2)農林水産業に壊滅的な打撃を与え、国民への食料の安定供給を根底から損なうものであること、(3)食品安全、医療、雇用、金融などのあらゆる分野で、日本の経済主権をまるごと失うことになること――など日本の前途にかかわる重大な問題点をもつことが明らかになった。また、全国で幅広い国民運動が燎原(りょうげん)の火のごとく広がるもとで、「産経」・FNNの最近の世論調査では、菅内閣のTPPの取り組