日本共産党の山下芳生議員は17日の参院総務委員会で、福島第1原発事故の放射性物質を含む汚泥が福島県内の下水処理場などで大量に蓄積されている事態は「新しい深刻な問題だ」として、国の対応をただしました。 山下氏は、郡山市の下水処理場で、下水汚泥からつくられる溶融スラグから1キログラムあたり33万4000ベクレルの放射性セシウムが、また福島市では汚泥から44万6000ベクレルがそれぞれ検出されるなど、国の暫定的な基準値(10万ベクレル)を大きく超えていると指摘しました。 その上で、政府の通知が、汚泥等を県内で「適切に保管」し、基準値を下回る場合は、「管理型の埋め立て処分場に仮置きして差し支えない」としていることに言及。たとえ10万ベクレル未満でも住民の理解は得られず、福島市の処理場だけで毎日10トンもの脱水汚泥が増え続けている実態を示し、「自治体任せではなく、最終的な処理まで国が責任を持つべきだ