12日午後2時50分頃、札幌市手稲区富丘4の1の札樽自動車道で、「テーオー運輸」(北海道恵庭市)の大型観光バスの男性運転手(48)が運転中に突然、意識を失い、ガードロープに接触した。 前方の座席に座っていた乗客の男性(46)が異変に気付いて運転席に向かい、ハンドルを固定してサイドブレーキを引いたため、バスは停止し、乗客26人にけが人はなかった。運転手は病院に運ばれたが、すでに死亡していた。 道警や同社によると、運転手は急性大動脈乖離(かいり)だったといい、乗客は全員が道外から来た研修旅行中の会社員。この日朝、札幌を出発して小樽市を観光し、新千歳空港に行く途中で、乗客は後続のバスに乗り換えて空港に向かったという。 現場は片側2車線の直線道路。トラブル直前、バスは左側車線を時速約80キロで走行していたが急に同60キロに減速、ロープに接触したため、乗客の一人が運転席に向かい、別の乗客が110番し