男が手慣れた手つきで古新聞や雑誌の束を積み込んでいった(11月22日午前7時52分、海老名市内で)=画像は一部修整しています ごみ集積所からの古紙の持ち去り防止に向け、神奈川県央の自治体が、古紙問屋の業界組合と連携し、全地球測位システム(GPS)を活用した追跡調査を行っている。 古紙にGPS端末を忍ばせて動きを追い、持ち込み先の業者を特定して買い取りをやめるよう要請する。古紙の換金による不当収益を封じ込めようという狙いだ。9月から取り組みを始めた海老名市の職員に同行した。 11月下旬、週末の早朝。市役所で公用車に乗せてもらい、集積所に向かった。住民から持ち去りの目撃情報が寄せられた場所だ。 約10分で線路沿いの集積所に到着。資源対策課の職員2人がGPS端末を隠した古新聞の束を置いた。1人はジョギングをしながら、1人は車内から警戒する。 待つこと1時間。ジョギング担当の1人が慌てて車に駆け寄