AIJ投資顧問による巨額の年金資産消失問題で、参院財政金融委員会は24日、浅川和彦社長とアイティーエム証券(ITM)の西村秀昭社長に対する証人喚問を行いました。日本共産党の大門実紀史議員の追及で、一部の関係者・出資者に利益供与を図っていた実態が浮き彫りになりました。 AIJは、浅川氏が実質的に支配する二つの投資事業組合を通じてITMを支配し、資金集めと運用を行っていました。大門氏はこの二つの組合(ディバーシファイド・ストラテジー投資事業組合、シグマキャピタル投資事業組合)に各99%出資しているのが神戸松蔭女子学院大学(神戸市)であることを初めて明らかにし、ITMを「支配」する資金が結果的に同大から提供されていたのではないかと追及しました。 浅川氏は「(同大が)2002年の9月から投資している」と認めました。西村氏も「かなり長い、深い付き合いがあると思っていた」とのべました。 大門氏は入手し