子どもからおとなまで、世代を超えて愛される日本アニメ。海外でも人気を集める一方、制作現場からは悲鳴が上がっています。 (丹田智之) 「2カ月かけて私がもらえる賃金は20万円。月収に換算すると10万円です。休みはここ1カ月で3日しかありません」 人気アニメを数多く手掛ける演出家の稲村亜衣さん(仮名・38歳)は、監督のもとで各シーンの演出をアニメーターなどに指示するのが仕事です。隙間なく埋まったスケジュール表を片手に、アニメ制作現場の労働環境について「悲惨な世界だ」と訴えます。 稲村さんの同僚スタッフは先日、全く寝ずに何十時間も仕事を続け、帰宅途中に“居眠り運転”で対向車線の車と正面衝突する事故を起こしました。しかし、現場の作業を止めるわけにはいかないといいます。「残りの人でカバーするしかありませんが、そのうち別の人も倒れる。そんな悪い連鎖が起きないか心配です」 カット袋に入った10枚ほどの原
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