日本共産党の高橋ちづ子議員は4日の衆院厚生労働委員会で、アルツハイマー病研究の国家事業「J―ADNI(アドニ)」で臨床試験データの改ざんが疑われている問題を取り上げ、厚労省がもみ消しに関わった疑いまで持たれていると示し、第三者による調査の徹底を求めました。 この問題をめぐっては昨年11月、データ改ざんの疑いを研究者が実名で告発。しかし、メールを受け取った厚労省の専門官が調査対象者である主任研究員にそのまま転送しました。答弁で田村憲久厚労相は「決定的な間違い」と認めました。 告発した研究者は、疑惑報道後に改ざんが疑われる資料が研究室から無断で持ち出されたと訴えています。 高橋氏は、資料を奪われた研究者が田村厚労相らへの要請書で指摘した▽J―ADNI事務局に出向する製薬会社社員が夜間に合鍵で研究室に入り、資料を持ち出した▽社員は研究者に対し厚労省の担当者などから指示されたと説明している―などの