【ハノイ=松本眞志】ミャンマー北東部シャン州コーカン地区で、今月9日に始まった国軍と漢民族系少数民族コーカン族の武装勢力「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」との戦闘が継続、拡大しています。政府が全国停戦協定を目指して少数民族武装勢力と進めている和平交渉や、今年予定の総選挙にも影響を及ぼすことが懸念されています。 戦闘のきっかけは、2009年にコーカン地区の実効支配権をミャンマー国軍に奪われた武装勢力側が、支配権の奪回を目指したものとみられています。コーカン族武装勢力は推定2000~3000人です。 ミャンマー政府は、17日にコーカン地区に非常事態を宣言して戒厳令を発令。戦闘は継続し、現地メディアは双方合わせてこれまでに100人以上が死亡したと報じています。コーカン地区からは約3万人が避難し、中国雲南省にも数千人が避難したといいます。 国軍側は、反政府のカチン独立軍(KIA)など他の少
![ミャンマー北東部 少数民族と国軍の戦闘拡大/難航する和平プロセス](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)