「戦争でも始まったのか」「子どもがおびえている」―。群馬県の県都・前橋市などに米軍機が大挙飛来し、低空での旋回飛行を繰り返しています。14日も県庁には55件の苦情や問い合わせが殺到しました。米軍機の低空飛行訓練は今も、全国各地で傍若無人に繰り広げられています。実態をみました。 (榎本好孝) 防衛省が日本共産党の井上哲士参院議員に提出した資料によると、住民や自治体などが各地方防衛局に寄せた「米軍機の低空飛行訓練等に対する苦情」は過去5年間で26都道県にまたがっています。(地図参照) 市街地上空旋回 訓練内容、被害実態も重大で深刻です。 群馬県庁舎32階の展望ホール。赤城山や榛名山が一望でき、その裾野から渋川市、前橋市、高崎市などの市街地が広がります。 この市街地上空に原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機であるFA18戦闘攻撃機などが米海軍厚木基地(神奈川県)から飛来。爆音が数分おきに1~2