集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を強行するなど「海外で戦争する国」づくりへ暴走を続ける安倍晋三政権―。フリージャーナリストの安田純平さん(40)は2004年、イラク国内を取材中に現地の武装勢力に拘束されたことがあります。 目隠しをされ、車で連れまわされ、目の前で銃に弾をこめられました。「アメリカのスパイと疑われ、捕まりましたが、3日で解放。これには日本の民間企業やNGO(非政府組織)の活動が築いてきた信頼がありました。今回の『閣議決定』で海外で武力行使をすれば、その信頼が失われてしまう」といいます。 人質事件相次ぐ 当時イラクで安田さんも含めジャーナリストやボランティアの日本人人質事件が相次ぎ、日本国内では「自己責任論」によるバッシングの嵐が吹き荒れました。 「安倍首相は集団的自衛権行使容認の口実にボランティアの救出ということをあげました。救出される人とはどういう人か。国が認めたボランテ