発足7周年を迎えた「九条の会」は4日、東京都千代田区の日比谷公会堂で記念の講演会、「未来世代にのこすもの 私たちは何を『決意』したか」を開きました。東日本大震災、福島第1原発事故で国のあり方が根本から問われる中、「九条の会」発足の原点を問い直す、よびかけ人4氏の話に、被災地からの参加者を含む会場いっぱいの2000人が真剣に耳を傾けました。 作家の大江健三郎氏は、日本で原子力基本法が成立した1955年の前年に、米国の水爆実験で第五福竜丸が被ばくし、原水爆禁止運動の高揚があったと指摘。平和憲法のもとで原発をつくらせないという方向もあったことに注意を促しつつ、福島原発事故で人々が死の恐怖に脅かされている中で、あらゆる意味で平和を求めていくことが必要だと強調しました。そして、「これに反対(逆行)する動きにはっきりノーといい、平和な生活をする『決意』を確かめたい」と述べました。 作家の澤地久枝氏は、