3億2000万円もの虚偽記載があるのに、おとがめなしか―。小渕優子前経済産業相(41)=衆院群馬5区=の政治資金問題は、元秘書で群馬県中之条町の折田謙一郎前町長(66)が政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴となる一方、小渕氏は嫌疑不十分で不起訴という結果となりました。小渕氏は、大臣を辞任する際、第三者機関で調べて結果を報告すると約束していただけに、その説明責任が改めて問われています。 (藤沢忠明) 小渕氏の疑惑で、不正の主舞台となったのは、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」です。 簿外支出1億円 小渕氏は、2000年5月に亡くなった父親の故恵三元首相の後継として、同年6月の衆院選で初当選。未来研などの政治団体も引き継ぎましたが、元首相の代から、政治資金収支報告書に記載しない簿外支出は続き、06年ごろまでには、計1億円近くまで膨らんだと指摘されています。 恵三元首相と小渕氏の秘書を計