英国際戦略研究所(IISS)は5日、国際軍事年鑑「ミリタリー・バランス」(2014年版)を発表し、13年の世界全体の軍事費のうち約4割を米国が占めていることを明らかにしました。領土紛争が激化している東アジアで「軍事費が急増している」ことにも警鐘を鳴らしました。 世界全体の軍事費は約1兆5380億ドル(約156兆円)。このうち1位の米国が約6004億ドル(約60兆9400億円)で約39%に達します。これは中国を含む2位から15位までの国の軍事費合計とほぼ同額です。 軍事費増が顕著な東アジアで、特に増額が目立つのは中国、日本、韓国。10年に比べて、合わせて13・2%増えました。日中韓3カ国だけで、アジア全体の軍事費増の5割を占めるといいます。 年鑑は領土紛争と海洋紛争が東アジアで激化しているとして、「民族主義的な感情が高揚するとともに、争いは先鋭化している」と懸念。「日中間の緊張は相当に高まっ
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