民主党の小沢一郎元代表をめぐる疑惑で、同氏とのかかわりが指摘される東北地方の公共事業の談合組織について、元メンバーだったゼネコン幹部など複数の関係者が本紙に証言しました。証言からは、談合組織の存在と小沢氏との接点が浮かび上がってきます。(矢野 昌弘) 準大手ゼネコンの東北支店で談合の窓口となる「業務担当」だった人物は、「小沢さんの世話で岩手の公共工事をとったことがあった。小沢事務所からは『ここを下請けに使え』と言われたが、それを断ってから、ウチは玄関払いを受けるようになった」と、現役当時を振り返ります。 “談合あった” 東北地方での談合システムについて、元業務担当は「談合システムはたしかにあった。僕が現役の時も政治的なやりとりは相当あって、(1993年の)ゼネコン汚職のころは自民党から『寄付しろ』といった話はしょっちゅうだった」と認めます。 宮城県政界の有力者も「仙台では昭和30年代から、