17日に公表された2011年版「子ども・子育て白書」で、非正規雇用の増加、低所得化が未婚率の上昇や晩婚・晩産化を招き、少子化の要因になっていることが改めて浮き彫りになりました。 晩婚・晩産化 白書では、未婚化と晩婚・晩産化が続いていることが示されました。 2010年の婚姻率(人口1000人に対する結婚件数)は5・5で過去最低を記録。結婚件数は約70万組で前年に比べ約7500組減りました。 平均初婚年齢は夫が30・5歳、妻が28・8歳となり、1975年からの35年間に夫が3・5歳、妻が4・1歳上昇。第1子を生んだときの母親の平均年齢は、29・9歳で、35年前とくらべて4・2歳上がっています。 10年でシフト こうした事態を招いている要因は、低所得化の進行です。 子育て世代である30歳代の所得は、97年調査では年収500万~699万円の層が最も多かったのが、07年には300万円台が最多に(図)