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衆院選
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松岡正剛:湯川さんから聞いた言葉で衝撃的だったのは、女の足の指を嘗める様に、自然の足の指を嘗める自然科学が必要なんや、というものだった。谷崎みたいなことですか、と聞いたら、そうや、あれや。あれを物理学にしたいんや、と言われた 茂木健一郎:一方で、文系の学者たちは相も変わらず小さな部分問題を解いているだけで自分たちは立派だと思っている。彼らは自分をアカデミシャンだという言い方をよくするけれども、アカデミシャンという言葉が何を含意しているか?単に文献学、ないしは学問の業績を文脈へあてはめるというある種の訓練を受けているに過ぎない。そしてトレーニングに従い、そのルールに従ってやっているだけの話なのですね。ルールからはみだしたものには際物だとか、色物だとか、いい加減だと批判するわけですが、彼らのやっていることはわずかな部分問題を解いているにすぎない。そのことにまったく自己批判の視点がないのですね。
2009年2月11日 福祉国家の闘い 武田龍夫 最近、日本が進むべき方向性の一つとして北欧諸国の社会モデルが参照できるのではないかと思って、いくつかの本をパラパラと読み進めています。まだ、数冊程度しか目を通していないのだけど、現時点での印象は「マスコミを通じて喧伝されている北欧諸国の理想国家的イメージは、かつてのソ連のそれに対して朝日新聞が行ったプロパガンダと同じだな」というもので、ちょっと落ち込んでいます。 そういう状態で、今日、JBIC(国際協力銀行)において排出権取引のインフラ作りをしている友人と一緒に長い昼食を取ったのですが、その際に僕が「でもスウェーデンって90年代に原発は全廃するって決めて、で火力発電に依存せざるを得なくなるけどCO2排出量は増やさない・・・じゃあ経済成長は捨てるのか、というと、これはこれで追及する、という無理難題を掲げて国全体で何とか推進しているんだから、スゴ
現代では知識や技術は速いスピードで変化しており、知識や技能は学校を卒業してからも、一生を通じて学ばなければならないものになっている。そこで、一生をかけて学ぶための「学習力」を社会に出る前につけさせることが学校教育の目的になる。フィンランドは、この変化をうまく乗り切った 義務教育期間である16歳までは、他人と比較するためのテストがない。また、フィンランドは1985年に国を挙げて習熟度別編成授業も中止した。習熟度別編成は、できる子にさしてよい影響を与えず、できない子には何らプラスがないと判断した。しかし、これは難しい選択である。テストの点数や競争を学習動機を形成するための手段として活用できないことを意味するからである。 OECDが実施する「生徒の学習到達度調査」(=PISA)によると、読解力以外のすべての項目で日本は上位にある。しかも、人口一億人規模で上位にあるのは日本のみである。また「国際数
ここ二年ほど書き溜めていた書籍の原稿を先週末に脱稿した。 最後は発散発散でまとめ切れず、いくつか面白いと思う着眼点を思いついたのに取り込めなかった。また書くのは今はうんざりだけどまた書きたくなるかも知れないので、すこしずつまたネタを仕込みたい。 こぼれちゃった思考実験の一つ。 温泉街のジレンマ 都会の人は手付かずの自然を見て心と体の疲れを癒したいと考えて温泉地や保養地などを訪れる。例えばイタリアのトスカーナなどではこの欲求はどんぴしゃで満たされるのだが、日本の田舎を訪れると街道沿いを埋め尽くす温泉宿や牧場のうら寂れた看板にゲンナリさせられることになる。 なぜこういうことが起こってしかも是正されないのか? ここには一種のナッシュ均衡が働いている。 街道沿いに何も無かった時代に初めて掲出された看板はそれなりに効果を発揮しただろう。そして他の旅館や牧場がそれを見て同じように看板を掲出しようと判断
2009年2月6日 あのアイルトン・セナも在籍していたF1チーム:マクラーレンのテクニカル・ディレクターとして一時代を築いたデザイナーでゴードン・マーレイという人がいます。この人、F1マシンの底から強制的に空気を吸い出して負圧を生み出し、地面に車体をへばりつけるコンセプト=「ファンカー」を作ったり、極端に空力を優先してドライバーを仰向けに寝そべらせる様なマシンをデザインしたりとアノテコノテの素っ頓狂なアイデアを実行し、しかもそういったアイデアで開発された車が実際に早かった、という素晴らしいデザイナーなのですが、その彼が先日、あるインタビューで「20年前はアイデアがひらめいてそれを実験するとラップタイムが5秒とかポンッと上がったものだ。今はナンですか?物理的に収斂してしまって風洞実験を18時間行って0.5秒の改善?そんなことに人生を費やすのなら私は家でロックを聴いて寝ていますよ」と応えていま
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