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インタビュー
blog.goo.ne.jp/secondopinion
これはけっしてふざけた研究ではありません。Circulation. 2005;111:3274(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★☆☆☆☆)からの報告です。 通常、私たちが測定している血圧というのは全身にある動脈内の圧力の事で、高血圧症でなければ120 mmHgぐらいです。それとは別に、全身から帰ってきた血液が心臓を経て肺に送られる血管(肺動脈)の圧力は肺動脈圧と呼ばれます。これはその場所にカテーテルをもっていかないかぎり体の外からは測定できません。肺高血圧症という病気では、肺動脈から肺の血管の血圧が高くなります。多くはそれらの血管が何らかの原因で硬くなってしまう事によって発症します。正常値は20 mmHgぐらいと、動脈の圧力の6~7分の1なのですが、肺高血圧症では100 mmHgにまで達する事があり、そのために肺が酸素を能率よく取り入れる事ができないために労作時の息切れや重症
学会のためにアメリカに来ています。 体内に元々ある物質でメラトニンという物質は睡眠を促します。そこで、このメラトニンが働く部位に作用してメラトニンと同じ効果で睡眠を促す薬剤ロゼレムが武田薬品から売られています。現在1錠82円です。 しかし、アメリカではメラトニンと同じ効果の物質ではなく、メラトニンそのものがコンビニなどで売られていて誰でも簡単に手に入れられます(写真左)。私も10年以上前から愛用していて、日本では発売されていないのでアメリカを訪れた時に買っておいて、眠れない時に使用しています。私はこれを使用するととてもよく眠れて、次の朝は快適に覚醒できます。副作用については個人責任ですが、こんな記載がネットにありましたので、ご紹介します。あくまでも自己責任です。 (以下、引用) 「メラトニンは、アメリカでは医薬品扱いではなく、栄養補助食品として扱われており、規制なく誰でも自由に購入できます
今週末にかけて寒くなるようです。うがいの季節になってきました。以前の記事に加筆してもう一度ご紹介します。 Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial. Am J Prev Med 2005;29:302. (インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★☆☆) 研究の対象は18歳から65歳の387人で、2002年から2003年にかけての冬に行われました。 うがいをしない群、1日3回以上水でうがいする群、1日3回以上イソジンでうがいする群にランダムに分けられ2ヶ月の風邪の罹患について調査されました。 1ヶ月間の風邪の罹患率は、上の図にあるように(図では2か月間追跡しています)、うがいをしない群では26%、水でうがいする群では17%、イソジンでうがいする群では24%で、水で
新薬の研究開発には莫大な費用がかかり、晴れて商品として市場に出回る時に研究開発費も考慮して薬価が設定されます。そういった先発品も発売から10年たつと特許が切れて、他社が生産できるようになります。その薬剤の薬価は、開発費がかかっていないぶん新薬よりも安くなります。これが後発品(ジェネリック薬品)です。 医者や患者のなかには後発品(ジェネリック薬)が先発品(ブランド薬)に劣ると考えている向きもありますが、先日、日本経済新聞で以下のような記事を読み、私も同感でしたので調べてみました。 「医療関係者の間に後発品に対する不安があるわけですから、その不安を打ち消すだけの十分な根拠に基づいた様々な情報提供が必要です。メーカーだけではなく、旗を振る政府にも責任があります。患者からすれば、安くていいものがあれば、それに越したことはないのですが、通常はそれを選ぶ専門知識がありません。医師や薬剤師が専門家として
プレジデント 2023/10/13号では「健康診断のウラ側」ということを特集していました。 ここで東大医学部卒の医師3人が、誤ったことをたくさん扇動していましたので、一つ一つ根拠を示しながら反論するシリーズです。 和田秀樹という精神科医は「フィンランド保険局の調査で、血圧、血糖値、コレステロール値をコントロールしないほうが、死亡リスクが減少するという結果が判明しています」「数値のコントロールは早死にを招く」(24ページ)と書いていますが、そんなことはありません。 SPRINT試験は、血圧の「厳格な管理(120mmHg未満)」と「標準的な管理(140mmHg未満)」のどちらが心血管疾患や死亡リスクをより低減できるかを調査した大規模研究です。 A Randomized Trial of Intensive versus Standard Blood-Pressure Control N Eng
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