サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
猛暑に注意を
blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime
現代ビジネス「ニュースの深層」(隔週連載)に「小泉進次郎氏らが提案する「こども保険」に気乗りしない理由」というタイトルで記事を書きました。 自民党の小泉進次郎・農林部会長らの若手議員が作る「2020年以降の経済財政構想小委員会」が、保育や幼児教育を実質的に無償にするための「こども保険」創設の構想を発表しました。 未就学児も含めて、国が教育費を補助することには概ね賛成ですが、幾つかの点で、「こども保険」の仕組みには気乗りがしません。 年金保険料を納めている世代に保険料負担を集中させるより、子どもへの支出は社会全体の投資として、一般的な税を財源とするのがいいのではないでしょうか。 また、管轄や保険料徴収の仕組みが複雑になる点も問題です。厚労省系組織である日本年金機構が徴収業務を行い教育費の所管まで担うのか、あるいは独立行政法人が新設されるのか、詳細は不明ですが、何れにせよ、税金と差し引き計算さ
株式会社VSN様(技術系人材サービス業)のWEBサイトにて、「経済評論家・山崎元の「エンジニアの生きる道」」というタイトルで、月一回、エンジニアの方に向けたコラムを書いています。 今月は、「「先生」の取扱説明書」と題する記事を書きました。 多くの人が、就職後しばらく経ってつくづく思うのは、大学、さらには大学の教師をもっと有効に活用しておくことができていたら、どんなによかったかということでしょう。 私自身、会計知識を必要として手に入れた教科書の著者が学生時代の教官であることに気付き、著者本人から系統的に授業を受け、さらに直接何でも質問できる学生という立場の何と素晴らしかったかと、後から悔やんだことがあります。 そこで今回、ビジネスパーソンになってからでも、「先生」という種族と関わる機会があった場合には、どう接したらいいのかについてまとめました。 まず、先生とは基本的に、他人から尊敬されたい、
6月9日に「確定拠出年金の教科書」(日本実業出版社)を上梓しました。地味なテーマということもあり、売れ行きを心配していましたが、先日、増刷の連絡がありました。有り難いことです。 本来なら、増刷のタイミングで誤植等の修正を加えるのですが、1点だけ、修正が間に合わなかった箇所がありました。この場を使って告知できればと思います。 掛け金が全額、非課税になるという箇所で、会社員の企業型DC加入者を事例に説明していますが、これを、個人型の加入者である自営業者の例に置き換えたいと思います。 企業型の場合、実際に掛け金を拠出するのは事業主であり、加入者本人が非課税になるのは、「マッチング拠出」で拠出した掛け金の額に限られます。修正前の説明では、掛け金全額が控除の対象になるかのように書かれていましたが、これは正しくありません。「図表1-1」の数値を含め、下記の通り修正したいと思います(金融ジャーナリスト竹
現代ビジネス「ニュースの深層」(隔週連載)に「子供の学力、生涯収入が必ず伸びる!子育て世代がぜひとも知るべき「教育経済学」を紹介しよう」というタイトルで記事を書きました。 今回は、慶應義塾大学准教授で教育経済学がご専門の中室牧子氏の新刊本「『学力』の経済学」を紹介しつつ、ビジネスにおける活用を考えてみました。 この本が素晴らしいのは、単に教育経済学の学術的成果を紹介するにとどまらず、読者が切実な興味を持つ目的を設定して、これにエビデンス(実証的証拠)をベースに具体的に答えているところにあります。 加えて、エビデンスの解釈においても丁寧な説明がなされ、ビジネスの問題を処理する上で重要な考え方やテクニックを学ぶことが出来るようになっています。 例えば、「褒め方」に関して効果的なのは、「頭がいい」といった素質の良さを讃えるのではなく、「努力したこと」に対して褒めることだそうです。これは、ビジネス
「ビジネスジャーナル」で連載中の『山崎元「耳の痛い話」』に、「 採用の面接官は、どこをみて何を考えているのか?禁断の必勝法 何をどう訴えるべきか 」と題する記事を書きました。 (※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。) 私は、過去に12回ほど転職しており、それだけに面接を受けた経験は多く、また、面接する側に回った経験も少なくありません。本稿では、主に学生に向けて、面接で重要だと思うポイントを紹介しています。 まず、面接では最初の5分が決定的に重要となります。 面接する側としては、最初の5分で候補者について一定の「仮説」を立て、残りの時間でその検証にあたる、というのが経験上、一般的な心の推移です。 この5分で立てられた仮説を、残り時間で逆転させるのは、かなり困難な試みでしょう。 それでは、候補者の側では「好ましい仮説」を立てて貰うために、最初の5分で何を訴えるといいのでしょ
週刊「アサヒ芸能」での連載『山崎元の「なっ得!オヤジのためのマネー講座」』最終回は、まとめの意味も含めて、一生役立つマネー運用の心得五箇条について書きました。 その1 お金の話では他人を信用するな 他人の話を頼って自分のお金を動かしてはいけません。 その2 配当・分配金にこだわるな 特に毎月分配型の投資信託は最低だと言い切れます。 その3 NISAと確定拠出年金は目一杯使え どちらの制度も、一手間掛けて調べる価値はあります。 その4 インデックスファンドを買え リスクを取って運用する対象として、現在、分かりやすくて手数料が安く、誰にでもお勧め出来るのは、インデックスファンドだけです。 その5 自分の買値にこだわるな 過去は将来に関係なく、変えられるのは未来だけです。運用も人生も未来に集中しましょう。 本連載では、親愛なるオヤジ読者に向けて、率直に且つ遠慮のない本音をお伝えしてきましたが、読
昨日、森内竜王・名人の竜王就位式に行って来ました。私は、来賓代表挨拶を依頼されていたので、緊張して赴きました。身に余る大任で、辞退しようかとも思いましたが、将棋ファンとして生涯にこれ以上無い機会だと思い引き受けました。以下に、挨拶の原稿文を掲げます。大きな舞台で大人数相手のスピーチであり、原稿を持たずに話したので、全てこの通りに話した訳ではありませんが、話の大筋はこの通りです。 森内さん、あらためて、おめでとうございます! ●森内竜王・名人の竜王就位式・来賓挨拶原稿 こんばんは。(一礼) 山崎元です。 森内竜王・名人、このたびは将棋界最高峰のタイトルである竜王のご獲得、まことにおめでとうございます。そして、素晴らしい将棋且つ勝負を見せて頂き、まことにありがとうございました。 私は、昨今着実に増えているといわれる「観る将棋ファン」の一人です。大学時代は将棋部に所属していました。残念ながら私自
ダイエットは、一般の関心が高いテーマだ。しかし、多くの方法や書籍が次々出てくること自体が、その達成の難しさを示唆している。今回は、私事で恐縮だが、ダイヤモンドオンラインでの連載で、筆者が取り組んできたダイエットについて書いてみた。 過去3年近くにわたり「緩やかに」取り組んできたダイエットが、ほぼ目標体重を達成して、現在、最終盤に差しかかっている。 以下は、筆者が17キロ減に至るまでの道のりである。 □運動でダイエット ~どう考えても、現実的ではない 最初に却下した。運動で消費するカロリーの小ささもさることながら、運動の後のビールと食事の美味さを考えると、どう考えても、現実的ではない。 飲み食いを変えずに、ある程度の運動だけで痩せることができるのではないか、という希望は捨てることにした。 □デンマーク式ダイエット ~「お酒はダメ」という問題が立ちはだかる これは、栄養のバランスを崩さずにカロ
先週、ある大手家電メーカーの依頼で、この会社の確定拠出年金の有効な使い方について講演した。今週のダイヤモンドオンラインの連載では、このときの「楽しかった」講演の話題とともに、確定拠出年金について、他社の確定拠出年金加入者にも役立ちそうな、具体的なアドバイスを載せてみた。 確定拠出年金は、爆発的とまではいえないが、着実に普及が進んでいる。先般、NTTグループが9万人の社員が対象となっている規約型企業年金を確定拠出年金に移行することを労働組合に向けて提案したことが報じられた。 しかし、確定拠出年金の制度だけが普及しても、加入者がそれを有効に活用してくれなければ、将来の加入者の満足度が低かろうし、企業としても従業員に十分有効な形でお金を渡したことにならない。 <年金としての確定拠出年金> 先ず、加入者の立場で、確定拠出年金の意味を考えておきたい。 そもそも、「年金」とは何か。老後の備えとなる資金
来年1月から、英国の制度を参考にした「日本版ISA」と呼ばれる、投資優遇税制が始まる予定だ。これは、一人年間1百万円までの投資について、5年間、運用益に掛かる税金が免除される制度で、残高ベースで最大5百万円が非課税で運用できる。 それでは日本版ISAは、個人にとって、どのように使うのが、最も賢いやり方なのだろうか? 意外に思われるかもしれないが、この問いの答は、論理的に前提条件を追うだけで明快に導き出せる。 以下に、日本版ISAでの正しい運用方法を四原則の形でまとめてみた。 尚、以下の内容は、楽天証券ホームページの連載、「山崎元のホンネの投資教室」の第196回 日本版ISAでの正しい運用法(2013年5月10日)の一部と重複するが、最近、日本版ISAの運用法について、適切でないと思われる説明も出回っているようであり、正しい(と私が考える)説明をなるべく早く広く普及したいので、当ブログにも載
将棋の専門誌である「将棋世界」を買ってきた。特集は「さわやか流 米長邦雄、逝く」で、先般他界された米長邦雄前将棋連盟会長の追悼だ。多くの追悼文が載っていて、この「将棋世界」が手から離れない。私は、長年、米長ファンだったのだ。将棋部員だった大学生時代からのファンで、米長氏の著書は殆ど買って読んでいたと思う。 ただ、米長ファンだったが、贔屓の棋士として「一番」だったことはない。将棋部員だった頃も、今も、一将棋ファンとして理想の将棋は若い頃の中原名人の将棋だし(「中原誠実戦集」がバイブルだ)、米長氏と同世代では内藤國雄氏の華麗な将棋にあこがれた。米長氏は、いつも、二番目か、三番目に好きな棋士だった。 その後は拙著「ファンドマネジメント」でもお名前を出したくらい羽生善治氏の熱心なファンだったし、近年は森内名人の将棋と人柄が大好きだ。 贔屓の棋士はさておき、もう10年くらい前になるが、日経CNBCの
先日の「JMM」で、ストレスに対する対処法を問う質問があり、概ね以下のように回答しました(一部手を加えています)。 ビジネスパーソンも含めて多くの人を観察していると、人間にとって大きなストレス源になっているのは、人間関係の不調や、他人との好ましいふれ合いの不足であるように思います。 私も「ストレス」をそれなりに持っています。率直にいって、私は、物事の見通しが楽観的であるよりは悲観的です。また、性格的に「自己評価」が低めです。あれこれ心配だし、自分に自信は無い、ということなので、ストレスを自分にとって無い物のように思い込ませることはできません。 私のストレス対策は次の二つです。一つ目は「ごまかさないこと」で、二つ目は「力一杯寝ること」です。 自分が感じているストレスの内容や原因について、(できるだけ)ありのままに理解することが重要です。たとえば、自分の力不足から起こったことを、運や、他人の悪
楽天証券のホームページの「ホンネの投資教室」に「ドルコスト平均法について整理する」という原稿を書きました。 (https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120907.html) 「今回は、「ドルコスト平均法」について考える。一般に言われていることと違うことも申し上げるので、「頭を柔らかくして」、「先入観を捨てて」読んで欲しい」という書き出しで、ドルコスト平均法が「有利」といえる根拠が無いこと、三つほど弊害となるケースがあること、などを書きました。内容的には、普通に考えると分かる、当たり前の話の確認です。 ドルコスト平均法が、積み立て投資と相性がいい方法であることを認めなくはないのですが、積み立て投資が貯蓄習慣として優れているというだけであって、ドルコスト平均法には、勘違いしていると気休めになると
今週の「現代ビジネス」には、日本の家電メーカーが苦境を脱出する方法があるかどうかについて書いた。 (「最悪の選択は「霞ヶ関主導の対等合併」だ。瀬戸際に追い込まれた日本家電メーカーに「目のつけどころがシャープ」な生き残りの道はあるのか」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33322) タネの一部を明かすと、大雑把に、マイケル・ポーターの「競争の戦略」の5つの競争要因の分析と、3つの基本的な競争戦略を参照して、状況と生き残り戦略の有無を論じてみた。 端的にいって、日本では「大手」であっても、日本の家電メーカーが苦境にあるのは自然なことだし、常識的な競争戦略は、彼らの環境や社風を考えると、策定・実行共に難しい。普通に考えて、先行きは暗い。 ではどうするかを考えなければならないが、最悪の選択は、たぶん、役所が主導して、「対等の精神」を建前とした経営統合・合併を行
あちこちに書いた物をブログで紹介する、という方針を立ててみましたが、少しぼんやりしているだけで、紹介し残した原稿がどんどん出来てしまいます。毎週5本から7本くらい原稿を書いていて、紹介したいと思っている物が、3~4本あるのですが、追いつきません。簡単に要点だけを紹介するコツをつかむ必要があります。 さて、気を取り直して、昨日、楽天証券のホームページの連載「ホンネの投資教室」(179回目になります)にアップされた「金融商品評価の一般論」をご紹介しましょう。 (https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120817.html) 拙文の要点は以下の通りです。 ① 金融商品は「フェアに取引されている資本市場の条件からどれだけの距離があるのか」で評価するのがいい。 ② たとえば、株式の運用について、残念な
●「オリンピックに出るのと東大理に入るのはどっちが難しい?五輪アスリート、プロ野球選手、それとも東大医師・・・「子供の将来に対する投資」として最も得する選択はなにか」(現代ビジネス) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33077 ロンドン・オリンピックの日本の代表選手が293人という数字を見て(ちなみに「役員」が225人も派遣される!)、五輪代表を目指すことはどのくらい困難なのか、例えば子供がこれを目指すことが「投資」としてどうなのか、ということをあれこれ考え、『現代ビジネス』に原稿を書いてみました。 過去数回のオリンピックの日本代表選手の数はだいたい300人前後です。仮に、勉強に熱心な子供とスポーツに熱心な子供が同数いるとした場合、オリンピックは4年に一度しかないので、これは、受験に置き換えると、毎年試験があって90人が定員の東大理(医学部に進学でき
「ダイヤモンド・オンライン」に、山口県の岩国基地に陸揚げされたオスプレイについて何が問題なのかを考える原稿を書きました。 (http://diamond.jp/articles/-/22027) 安全性なのか、日本の主権のありかたなのか、それとも別の問題なのか。 政府は、安全性を確認できなければ日本上空をオスプレイは飛ばないのが日米両国の了解だという趣旨のことを言っていますが、これは、安全をどう確認するのか、具体的な手続きについて述べていないので、意味がありません。 まあまあ安全だと思うから米海兵隊はオスプレイを使うのでしょうし、他方、この種のものに、絶対的な安全はありません。小さい確率ではあっても、事故は起こり得ます。安全の証明を求めても無駄でしょう。 加えて、そもそも、日本政府には、米国に対してオスプレイを持ち込むなとか日本国内で飛ばすなという拒否権がないと報じられています。森本防衛大
これも本業(資産運用)の原稿。最新号の「週刊ダイヤモンド」に掲載された原稿をご紹介する。ただ、紙の雑誌の進行では、原稿を書いたのは2週間近く前になるので、今ご紹介するのは、今一つ調子が良くない。雑誌に書いた原稿は紹介のタイミングが難しい。 気を取り直して、内容をご紹介する。 個人投資家は、以下の①~⑤の条件にあてはまる運用商品は、買わない方がいいし、検討すること自体が時間の無駄だ。 五条件は以下の通り。 ①運用の中身の分からない商品は買うな、 ②実質的な手数料の分からない商品は止めておこう、 ③同類の商品よりも手数料がはっきり高い商品は、検討自体が無意味だ、 ④手数料が高すぎるものはダメだ(年間1%を超える実質手数料は高すぎ。0.5%以内を目指したい) ⑤生産に資本を提供する「投資のリスク」はいいが、ゼロサムゲームの「投機のリスク」を取るのは「遊び」だし「不利」。 上記条件で、生命保険のあ
今週のダイヤモンド・オンライン「山崎元のマルチスコープ」では、「『休眠預金』は預金者に返せ」というタイトルで、休眠預金の活用をダシに新たな「シロアリの巣」(=余計な天下り組織)が作られることになるのではないかという懸念を書いてみました(http://diamond.jp/articles/-/21654)。 名前からして胡散臭い「成長ファイナンス推進会議」のとりまとめ資料(7月9日付)を見ると、休眠預金の活用を検討することが書かれていて、資料の別紙には新機構のスキーム図が載っています。今年度に検討を終え、来年度に「必要な制度整備を終え」、2014年度から「休眠預金の管理・活用に向けた体制を構築」というスケジュール観のようです。 注目すべきは、とりまとめ資料の本文中に、「休眠預金を一元的に管理する機構を設ける制度案を中心に検討する」と早くも書き込まれていることです。 日経の記事によると年間に
以下は、既にあちこちで話題になっているが、野村ホールディングス株式会社の第108回定時株主総会(平成24年6月27日(水)開催)の「招集ご通知」に記載された、株主提案の一つだ。 ===================================== 「第12号議案 定款一部変更の件(日常基本動作の見直しについて) 提案の内容:貴社のオフィスの便器はすべて和式とし、足腰を鍛錬し、株価四桁を目指して日々ふんばる旨定款に明記するものとする。 提案理由:貴社はいままさに破綻寸前である。別の表現をすれば今が「ふんばりどき」である。営業マンに大きな声を出させるような精神論では破綻は免れないが、和式便器に毎日またがり、下半身のねばりを強化すれば、かならず破綻は回避できる。できなかったら運が悪かったと諦めるしかない。 ○ 取締役会の意見:本議案に反対いたします。 ===================
関西電力の大飯原子力発電所が再稼働するようだ。周辺自治体の理解を得られなければ再稼働はできないとされてきたが、関係する首長達は、政府の判断によって再稼働してもいいとの態度に傾いてきた。 野田首相は、「私の責任で判断する」と言っているようで、多くのメディアがそう伝えている。 また、福井県の西川知事は、「総理大臣が国民に向かって明確な責任ある見解を述べられることが重要だ」と言っている(ところで、西川知事自身は、安全性その他を具体的にどう判断されたのだろうか。ここの内容が一番気になるところであり、こちらが首相の言葉以上に重要だ。主として、福井県民の問題ではあるが)。 ともあれ、今後、適当なタイミングで、「政府として、私の責任で、再稼働を判断した」と野田首相が言うなら、大飯原発は動くようだ。 『週刊フライデー』(6/15)は東海村から東京電力の柏崎刈羽発電所に核燃料を輸送する車列の写真を掲載してい
故鶴田浩二さんの博打打ちシリーズの一作に「博打打ち 一匹竜」という作品があり、最近WOWOWで観た。入れ墨の彫り師の老名人が登場するストーリーだが、クライマックスに入れ墨品評会のシーンがあり、裸に褌一丁で入れ墨を入れた男が数十人ぞろぞろと登場する。怖いというよりも、笑いがこみ上げて来かねないシーンなのだが、もうこんな映画は撮れないのだろうなあ、という思いで観た。 さる自治体の首長さんが、職員の入れ墨を禁止した上に、さらに入れ墨の有無を調査する意向を示して話題になったが、入れ墨は、それほどに悪いことなのだろうか。 「入れ墨のある人=怖い人」という先入観があるので、温泉の大浴場などで彫り物のある人に会うと緊張することはあるが、たいていの場合は、その人が特に凶暴に振る舞うわけではない。問題は、入れ墨を見る側の心の中にあり、入れ墨自体が悪さをするわけではないし、印象の有利・不利(社会生活には不利が
山崎元さん こんにちは。短いブログの多弾作戦へのご変更?を大歓迎致します。 「好色男」ならぬ「好職男」には、「善意の愉快犯」の本領発揮だ!と笑って仕舞いました(笑)。 然し、此の国の今の事態は、笑っている場合ではないかも知れません(キリッ(笑))。 この人事は全く拙い話だと思います。 然し一方で、最近は此の手の拙い話が、特に「身分高き者」の間で増加し頻発していると思います。 人事ではありませんが、予ての東電や関電の幹部の対応と云いその裏で蠢く「悪しき官僚=悪賢いモグラ」の動きと云い、 「高い身分を得た守旧派」が反攻に転じている、と観れなくもない。 「本来は美味しく美しいイチゴも、一旦腐れば伝染するのは速い」、「腐敗や批判を畏れぬ確信犯的なイチゴは、一日も早く摘出一掃 しなければ、健全なイチゴも駄目になる」と思います。 巷間に多いガバナンス体制を精緻に仕立て直す制度論も肝心なのは論を俟ちませ
中小の厚生年金基金の資産運用を企業年金連合会で「共同運用」できるようにするとの厚労省の方針(5月12日土曜日の日経1面の記事)には、馬鹿馬鹿しさに目が回りそうになります。 厚生年金基金という不細工な制度を作り、運用体制が整っていないことなど、昔から分かっていたのに、基金の財政がここまで悪化するところまで運用を続けさせてきた、即ち厚生年金基金問題(=企業年金行政の失敗)の主犯と言うべき厚労省と共犯者の連合会が今更何を言うのか、というのが率直な感想ですが、たぶん、彼らなりの善意のアイデアなのでしょう。 間接的にですが、これまでのやり方の拙さを認めることになるのですから、まあ、よく考えたと褒めるべきなのかも知れません。 しかし、たとえば代行割れになっているような厚生年金基金に対して必要なのは、先ずリスクを取った運用を中止させることであり、次いで、基金の修復・再建(現実的な予定利率で)ないし、解散
先日、AIJ投資顧問の事件に絡んで、幾つかのテレビ番組でコメントしたら、twitterで、取材される時の状況はどのようなものかという質問を頂いた。読者の皆さんも、殆ど全ての方が、潜在的にはテレビに取材される側になる可能性がある。取材の概要と傾向と対策について、気付いたことをメモしておこう。 テレビに取材される場合は、先ず、生か収録かを意識することが重要だ。テレビに不慣れな場合は、生の場合により強いプレッシャーを感じるかも知れないが、取材される場合に要注意なのは、むしろVTR収録の場合だ。理由は、収録には編集が伴うからだ。収録の場合、自分が言いたいことや、自分の発言について補足したことが(本当はセットでないと誤解を招くのに)必ずしもオンエアで使われるとは限らない。 十年くらい前のことだが、あるキー局の女子アナと話をした時に、彼女が「私が取材を受ける側なら、後で編集される事前収録の取材は受けた
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く