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都知事選
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今から16年前の今日、私は米国の駐在員SEとしてサンフランシスコ空港に降り立ちました。 それ以前から何度も米国に行っていたので特に感慨というのもありませんでしたが、この日はハロウィーンで、空港職員が魔女などに変装していて、それに驚いた記憶があります。 そしてさらに、仕事面で驚いたことがあります。その後数年間にわたってとある大手SIに駐在したのですが、そこで米国IT企業における「マーケティング」という職種の人間をまじかに見たことです。この手の職種は日本のIT企業に存在しないことが多く、実に興味深く研究しました。 彼らの業務や、会社における役割、権威はまったく新鮮で、後に、もっとも印象的な日米の違いという趣旨で役員に報告したぐらいです。以後、米国在任中に多くのIT企業と関わりましたが、共通して言えるのは、この職種がIT企業の成否を担う重要なポジションであるということでした。 もちろん、広報とい
昨日、とある大手のインドIT企業の幹部にお話を伺いしました。 社員10万人で、利益率25%。 新卒採用には150万人が応募し、1万人が採用される。 5年後には社員20万人となり、売上は1兆円に。 なんともスケールがでかい数字がならび、圧倒されました。日本では日本語の壁があってイマイチ波に乗れていないようですが、世界のITサービスはインドなど新興国に完全にシフトしたのだなと痛感します。私も10年前に米国で働いていた際には、別のインドの大手IT企業のエンジニアがたくさん米国企業に常駐していてびっくりしましたが、それが今では完全に主流派になったわけですね。 さて、1兆円を売っているIT企業といえば、日本ではNTTデータが該当します。ただ、利益率は約9%なので、利益は900億円強です。一般に、大手IT企業の利益率は10%前後が限界と言われています。このインド企業が5年後も利益率25%を維持していれ
事業仕分けが人気です。人気と言ったら怒られそうですが、国家予算の現場が垣間見れるようで、非常に面白い。 しかし、実は、仕分け人と官僚のやり取りは実に空虚だと感じています。特に科学技術分野についてそう感じました。以下、事業仕分けチームに送ったコメントから抜粋します。 *** 「科学技術分野に対する国費の投入に対して、いかなる成果を生んだか、あるいは、期待しているか?」 今回の科学技術分野の事業仕分けにおいて、この質疑がもっとも典型的でありました。そして、このQAがまともに行われていないことも顕著でした。 なぜそのような空虚な質疑応答になるのでしょうか。おそらく、成果とは技術立国に他ならないわけですが、では、技術立国とはいったいどういう状態を言うのか、という視点が聞く方にも答える方にも欠けているからではないでしょうか。 スパコンで1位になったらなぜ立国なのか? 立国とは科学者や技術者がどうなる
米Salesforce.comがForce.comの無料版をアナウンスするようです。サービスの無料化は競合の戦場をなくし、自社に有利な戦局に競合を引きずりこむことが目的のはず。MicrosoftのIEしかり、RedHatのFedoraしかり、そして、GoogleのAndroidもそうなのでしょう。 昨今、クラウドビジネスが華やかですが、正直言って、どの企業も採算に苦労しているのではないでしょうか。複雑なアプリやシステムをクラウド化した場合、マーケティングやセールス、導入支援などに手間がかかり、販売管理費が利益を圧迫するはずです。Salesforce.comをはじめ、アプリのクラウド化を進める企業はいずれも料金を安価に設定していますが、販売管理費が売り上げの7割前後を占めるため、収益がなかなか出せないのではないかと思います。さらに、レイヤが上位になるほど市場は小さくなるため、すぐに収益が足り
Amazon EC2に自動負荷分散機能が加わったとのこと。素晴らしいです。 当サービスにより、負荷に応じて自動的にサーバがスケールし、ロードバランサーによって振り分けられるようになります。かねてから要望が高く、そして、いつか必ずやるだろうと言われていた機能でもあります。EC2愛好家の中には、Scalrなどを使って独自にこのような機能をインプリしようとしている人もいましたし、Right Scaleのように商用サービス化した会社も出ていました。 EC2が日本に上陸したらすぐに乗っかるソフトベンダは多いでしょう。現在はサーバが欧米にしかなく、ネットワーク遅延があるために性能が出ず、まだ日本では実用的ではありません。一日も早く上陸しないかと待っている今日この頃です。 このようなサービスがIT企業ではなく部外者のAmazonから出てくるのも実に面白いです。ただ、以前はIT企業にいた人が大量にAmaz
Amazonは現地12日、新たな料金体系である「Reserved Instance」を発表しました。1年あるいは3年間分の固定料金を前払いをすると、時間当たりの使用料が三分の一程度にディスカウントされるものです。 科学計算や一時的なサイト利用ではなく、業務アプリや企業Webサイトなどの動作環境として長く使う場合に非常に割安になります。 例えば、当社が扱うSugarCRMなどの業務アプリを数百名の社員で利用する場合、Standard Largeタイプのリソースを長期契約するのが適しています。これは、7.5GBメモリ、デュアルコア2CPU相当、850GBディスクのリソースが使えますが、3年間の固定料金の前払いが$2,000、1時間あたりの追加課金が$0.12です。24時間×365日にわたって使い続けるとして、年間のコストは日本円換算で17万円程度、月額コストはなんとわずか1万円強です。 これ以
先日、IPA(情報処理推進機構)で講演をさせていただきました。西垣理事長以下、20名ほどの理事やユーザの代表者の皆様がおられました。原題は「米国におけるOSSビジネスの現状とOSS活用事例について~ユーザがOSSを安心して利用するために~」というものですが、講演を通して「誰がオープンソースを作っているか」を解説させていただきました。 IPAを初めとして、日本のインテグレータやコンサルタント会社は、オープンソースをいかに見極め、そしてうまく利用するかというノウハウをずっと溜めて来ました。このノウハウは相当なものだと思います。たしかに、安心してオープンソースを利用するためにはこれらのノウハウは非常に重要です。 しかし、根本の課題が見過ごされており、それが、誰がそのオープンソースを作っているかという点です。安心して利用するには、しっかりした体制でそのソースコードが作られ、保守されなければなりませ
先週、ERPのオンデマンドサービス会社であるNetSuite社がIPOを申請したとのニュースが流れました。 記事を読んで驚いたのは、同社は06年度に2340万ドル(約28億円)の赤字を計上し、累損も1億9300万ドル(230億円)に達する巨大な赤字企業だったことです。SECの申請書に記載されているコスト構成を見ると(右図)、粗利を上回る販売管理費が利益を損ねていることが一目瞭然です。SaaS分野の双璧を成すSalesforce.com社も販売管理費が利益を圧迫しています。利益が足りないのか販売管理費が多いのか・・・。(ただし、Salesforce.com社は直近の四半期決算で黒字を計上) SaaS分野をリードすべき2社がこのような財務体質を持っていることについて、弊社を含め、日本で同様のサービスを展開、もしくは検討している企業は大いに危惧すべきと思います。 ところで、NetSuite社のI
3月に米国で開催されたOpen Source Think Tank 2007の概要がPDFで配布されています。今年は一言でまとめるとオープンソース業界の「コマーシャルオープンソース」化へのシフトや、プロプライエタリベンダの「コマーシャルオープンソース」化に議論が集中したようです。 さて、その内容はさておき、冒頭の基調講演でRed Herringの創設者であるTony Perkinsが引用したグラフ(出展:AlwaysOn、2007)が私にとっては非常に衝撃的でした。最近の若者はIM(インスタントメッセージ)と電子メールのどちらを好むかというグラフですが、25歳以下は圧倒的にIM、25歳以上は電子メールというように、25歳を境にハッキリと好みの通信手段が変わるそうです。 そういえば最近、私もSugarCRM社の若者とIMばかりで会話し、開発情報を共有してますね。IMは先方からの「指定」です
タグチメソッドは、米国自動車殿堂入りをされた田口玄一博士が編み出した品質管理手法の一つで、同氏の品質工学の根幹をなすものです。 この手法は、自動車業界を始め、おもに製造業において品質のばらつきを効率的に減少させる効果をもたらしたと言われています(品質の国ニッポンではなく米国で殿堂入りされたのはなぜ?)。特に、直行表によってSN比を効果的に高める仕組みが注目を浴びました。 さて、この手法をソフトウェアの品質管理に当てはめようという試みがあります。私がかつて在籍したIT企業でも品質管理にはただならぬ投資をしてきました。こういう研究もされています。 ただ、ほとんどの研究はテストパターンをいかに減らすかということに注力していますね。それは、ソフトウェア開発プロセスにおいては直行表の因子がとりづらく(なにが品質のばらつきを産むか)、「機能」が因子になりやすいことが要因なのではないでしょうか。ブラック
連載になるかどうか不安ですが、年もあらたまったことでもありますし、IT業界の潮流がどこに向かうかをテーマを絞って考えてみたいと思います。テーマは私の最大の興味であるソフトウェア市場としましょう。 さて、ちょうど1年前、米国SDforum社が「The Future of Open Source」なる会議をシリコンバレーで開催し、SugarCRM、OpenLogic、JasperSoft、MySQLなどのコマーシャルオープンソースベンダをスピーカーに迎え、エグゼクティブたちに対し、新たなる潮流が起こりつつあることを解説しました。その1ヵ月後にはサンフランシスコでOpen Source Business Conferenceが開催され、米国のソフトウェア産業、すなわち、ソフトウェアのライセンスビジネスがまったく異なるビジネスモデルにシフトしつつあることを宣言しました。 ちなみに、日本でも早くも来
正月にふとテレビで見たNHKの「ためしてガッテン 新春スペシャル」では、一流の職人が握る寿司がなぜ旨いかを科学的に分析していました。ご覧になった方も多いと思います。実に旨そうでした。 この番組ではこのように、匠の技、プロの技を詳細に解説し、素人がプロ並みの技を身に付けるヒントを与えてくれるので、家庭の主婦を中心に結構人気なんだそうです。 ところで、寿司は日本の外食サービス産業のコアです。その寿司職人の技を解析してその技術を「体系化」するなんて、まさにサービスサイエンスの小型版だな、と感じた次第です。サービスサイエンスとは、先進国で最も就業人口が多くなりつつあるサービス産業において、さらなるイノベーションを起こすための科学的アプローチのことです。米国の競争力協議会や米IBM社などによって広まって来ました。IBM社の解説はこちらをどうぞ(PDF)。 サービスサイエンスの目的からすれば、この後、
Salesforce.comの07年度第3四半期は、決算報告によると、前年同期比で売上げが大幅に伸びたにもかかわらず($74M→$118M)、営業利益は損失でした。これで、07年度は3四半期連続で「営業損失」となっています。 同社は、アプリケーションの機能、品質レベル、顧客満足度、拡張性などの様々な点で本格的なSaaSの先駆けと見られています。07年度は通期で$500M近くまで売上げを延ばし、スター街道を驀進するはず・・・と皆が思っていました。 しかし、どうして儲からないのでしょうか。 同社の見込みでも今年度は通期で利益が出ないとネガティブな予測をしています。あまりに高機能なサービスであるため、開発費が膨らんでいるのでしょうか。いや、前期の数字ですが、売上高に占める開発費の比率は9%と新興企業にしては低いぐらいです。一方で、販管費の比率は76%にも達しており、粗利の75%を上回ってしまって
ご存知の通り、SunがJavaをついにオープンソース化しました。これまでさんざん「オープンソース化しろ」と言われて来たので、あっさりとオープンソース化してしまって少し拍子抜けです。 さて、SunはJavaをオープンソース化することでどのようなメリットを享受するのでしょうか。開発者に感謝されることでしょうか、それとも、Microsoftへの嫌がらせでしょうか。いや、もしかしたらP言語(Perl、Python、PHP)と呼ばれる同じオープンソース言語への攻撃でしょうか。いや、いずれも大して儲からなさそうです。 私はずっとこれを考えていたのですが、面白い記事を見つけてハタと気づきました。 一つはSunの2006年度の決算資料で(左図)、これによると、Sunのサービス事業の粗利率が急激に良くなっていて、2005年あたりにハードウェア事業を抜いています。私はSunと言えばSparcマシンの印象が強烈
ソフトバンクがSNS大手MySpaceの日本語版を展開することを発表しました。News Corp.グループと共同出資会社を設立して運営するそうですが、資本準備金を含めて12億円近い投資です。 MySpaceは既にドイツ、フランスなどで展開中で、いずれもそこそこ会員を集めているようです。 そこで疑問点が一つ。 同じMySpaceというSNSプラットフォーム上に各国の会員がいることに何の意味があるか、ということです。バイリンガル、トリリンガル、あるいは、勉強を兼ねてあちらの国の人と知り合いになるぞ!という意気込みの人を除き、異なる国の会員が交流することがあるでしょうか? MySpaceには1億人以上の会員が登録しているそうですが、これから新たに会員になる日本人はこの1億人とグループを作ったりフォーラムで語ったりするでしょうか? 既存会員とシナジーが効かないのであれば、諸外国でMySpaceが流
GoogleによるYouTube買収の主役はベンチャーキャピタルのSequoia Capitalだと言われています。同社はYouTubeの取締役会を完全に牛耳っており、Googleの取締役会のメンバーでもありますから、今回の買収劇は、YouTube破綻前に同社を売却したいSequoia社のキャピタリスト同士が仕掛たんだろうと思います。 さて、キャッシュを膨大に持つGoogleですが、今回の買収は株式交換でした。YouTubeは未公開で赤字だと言われていますから、同社をDCF方式や市場株価方式で評価することはできません。そうなると買収の調印はなかなか出来ず機を逸しますから、取締役会で急いで決議するため、株式交換によって懐を痛めずに買収を成立させたのでしょう。 しかし、株式交換といえども、$1.6Bという買収金額(相当株価)はどうやって決まったのでしょうか? 今後、株主総会で承認を得るためには
IDCに続いてForresterも動画配信サイトYouTubeの破綻を予測したとのこと。著作権侵害の山であり、広告モデルもうまくいかないサイトにビジネス界はNGを出しっぱなしです。 同社の運営費は月に5千万円から1億円もかかると言われています。今年の初めに同社に$11.5Mを出資したSequoia Capitalは、Googleへの投資家としても知られていますが、このままでは資金も尽きてしまいますから、その前にどこかに売却したいところでしょう。 米国はかつて著作権保護によるライセンスビジネスの勃興に大成功し、コンテンツやソフトウェアの分野で巨大な産業を創出しました。今も彼らは、この著作権ビジネスを保護し続ける方向に動き、NapsterやYouTubeといった新時代のサービスの芽はなかなか育ちません。 2千万人もの月間ユニークビジターを誇るYouTubeですが、その数と収益がどう関連するかと
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企業のプロダクトマーケティングにSNSなどのネットコミュニティを用いる手法が話題ですが、SNSはやはりツールであって主役ではないのだろう・・・とあらためて思います。 吉川さんのエントリ-では「ネットコミュニティを使った商品開発は“顧客知”活用型のナレッジマネジメントとしては代表的な取り組み」と紹介され、さすがに専門家だけあって、世の中のアヤシイ動向を一発で文章化されています。一方で、吉川さんも言及されている悲観論にも「なるほど」と思わされます。 さて、SNSではなく、「オフ型」のコミュニティの事例。 弊社社長は大の自転車マニアで、関東周辺はもちろん、自転車を担いで日本のアチコチに出掛けては走り、年間で1,600kmも走破するとのこと。彼の情報によれば、シマノの自転車部門には非公式の「ユーザ会」なるものがあり、「先端的な自転車乗り」を集めては意見交換を行い、新機能、新部品、新サービスなどの格
Matt Asayのブログ経由でPC MAGAZINE社の「いますぐ勉強すべきプログラミング言語トップ10」という記事を見つけました。米国らしく、転職サイトでの総求人数も載ってます。(右側の数字が求人数) 1. PHP 1,152 2. C# 5,111 3. AJAX 1,106 4. JavaScript 4,406 5. Perl 4,810 6. C 6,164 7. Ruby and Ruby on Rails 210と54 8. Java 14,408 9. Python 811 10. VB.Net 2,090 この順番は求人数の多い順ではなく、プログラマとしての給与が高い順のようです。.NETへシフト中のマイクロソフト対応としてC#も頑張っていますが、PHPプログラマの「商品価値」はかなり高いようですね。 PHP言語は、スクリプト言語と言われながらもオー
オープンソースCRM「SugarCRM」のコミュニティにいると、手の内を完全にさらけ出す開発手法がたいへん心地よく感じます。一切のストレスを感じないので、果たしてこれはちゃんと仕事としてマーケティングしていることになるのか?と変に反省したり・・・。 私は現在は日本におりますが、実は一日の大半をSugarCRMの英語コミュニティで過ごしています。「過ごす」というのはボーっとしているわけではなく、世界中のSugarCRMユーザをサポートしたり、新規コードを寄贈したり、バグ報告をしたりしてるわけです。24時間動いているコミュニティなので、たまに朝7時ごろから夜中の1時ごろまで入り浸ることがあります。 中でも面白いのは、年に数回、次期バージョンの仕様を皆でよってたかって議論するフェーズ。この議論は公開で行われ、決定した仕様も正式に発表されます。もちろん、実装方法も、実現時期もすべて明らかになります
梅田氏が新刊記念の席で、またもや○○進化論と同じような浅いコメントをしているのが気になりました。Googleなどの企業やオープンソース・コミュニティが「理念」や「精神」で動いているという、このような見方は大いなる誤解を与えますし、IT業界の見識が疑われます。 LinuxカーネルもJBossもMySQLも、屋台骨を支えているのはIBM、RedHat、Novell、MySQLなどの営利企業で、Googleも営利企業です。営利企業がなぜコミュニティを支援し、ソースコードをコンテュリビュートするのかはこちらの方で触れました。 ビジネス界に身を置き、ビジネス界に対してモノを言うのであれば、「不思議なことに自然にコミュニティが運営され、自然にソースコードが成長するのだ」など、性善説に立ったあいまいな論理を展開してはいけないでしょう。 日本でもそろそろ、ビジネスとしてのオープンソース、すなわち、アーリー
昨日、オープンソースCRM「SugarCRM」の最新バージョン4.5のアナウンスをさせて頂きました。 今回の目玉はAJAXをふんだんに搭載したことです。Googleパーソナライズページのように、各ユーザが閲覧したい業務データをグリグリと操作しながら追加したり変更したりできます。以前流行した(?)ポータルアプリケーションのコンセプトですね。 デモもありますので、ぜひご覧下さい。(一番上の4.5というもの) AJAXの機能は他にも数多く取り入れました。昨今、コンタクトセンターでのニーズが多く、Webアプリでありながら、なるべくクリック数を少なく業務を進めていただくためにユ-ザインターフェースを工夫したものです。 ところで最近は、SaaS、SOAP、AJAXなど、IT用語の「4文字化」傾向がありますね。90年代は3文字が定番でしたが、アルファベットの組み合わせに限界が来たのでしょうか。
経産省が定期的に発表している特定サービス産業の動向調査によれば、ITサービス産業(ソフトウェア&サービス)の昨年度の売上げは14.5兆円で、前年比わずか0.2%の伸びとのこと。一般に3%以下しか伸びない市場は停滞市場だと言われます。同資料を見ると、ITサービス産業はこの5年ほど確実に停滞しています。 停滞というのは、儲かっている人と損している人が半数ずつ存在するわけで、IT関係者の半分は仕事を辞めたくなるような陰鬱な気分になっているのではないでしょうか。しかし、これは必ずしもIT業界自身が原因となっているわけではないようです。 ちょっと古いのですが、日本経済調査協議会が2000年に発表した「サービス産業におけるイノベーションと生産性」という、たいへん優れた着想の資料があります(左図)。これは、ITを含めたあらゆるサービス産業がR&Dにどの程度投資ているかを国別に示したものです。 一目瞭然で
「技術者の皆さん、Web 2.0なんぞと語っている場合ではないですよ」と言いたい今日この頃です。吉川さんも以前、「○○ 2.0」というバズワードに躍らされるな」という忠告を書かれていました。 といいながら、私も2.0系の記事を早稲田ビジネススクールレビューに書いた張本人ですが・・・ Web 2.0についてはO'Reillyを始め様々な解説がありますが、少なくとも、1.0に問題がなければ2.0の話なんぞ出てこないでしょう。昨今、2.0のようにどんどん先走るような論調が増えた背景として、IT産業の中では単なる技術屋・ものづくり屋であることに高い価値がなくなったということがあるでしょう。要するに、ソフトウェアもコンピュータも誰でも作れるのでネタにならないということです。 本記事によれば、中国の(わずか)トップ100企業の昨年のソフトウェア売上げは日本のソフトウェア市場の半分を占めるまでになってい
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