サザエさんfrom10年後 第1話 『タラオ』 作者 rAkjtZnkdA カツオ「なぁワカメいいだろ」 ワカメ「やだ今日はあたし疲れてるの」 カツオ「そんな事言って昨日もお預けを・・・」 ワカメ「もう五月蠅いなぁ、ほら」 そう言ってワカメは片足を差し出すと、カツオはその足にむしゃぶりついた 偶然その現場を見てしまった もうこの家に居場所はないのかもしれない・・・・ タラオはそう感じていた タラオの足は自然と祖父の眠る墓地に向かっていた 厳しくも優しく家族を守っていてくれた祖父・波平 家族がバラバラになったのは祖父の死からだった タラオはそっと祖父の墓前に手を合わせた タラオ「お祖父さん・・・俺はどうしたらいいですか・・・?」 ふとそんな事を呟いていた 気がつけば辺りはすっかり日が落ちていた タラオは花を飾り、墓前を後にした コンビニで弁当を2つとお茶を