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体力トレーニング
d.hatena.ne.jp/cherry-3d
前島です。 いい加減、半放置状態もやめて、週1くらいの更新ペースを目指したいと思います。 というわけで、今日は、僕も現代に生きるライターとして、ニコニコ動画の話をしてみようと思います。ただ、僕は、コミュニケーションとしての作品消費というテーマには、あんまり興味がない。そういう欲望自体が非常に薄い。ニコニコ動画も、プレミア会員ですが、コメント書き込んだことは一度もない。 そんな人間なので、あくまで、ニコニコで語られる物語、という点から語りたいと思います。 さて、ニコ動画には、プレイ動画というのがけっこう上がっています。その名のとおり、ゲームをプレイしている様子を録画し、アップロードしたものです。その多くは「このゲームの攻略法を教えてやる!」とか「俺のテクニックを見ろ」とか、あるいは逆に「自分のへタレプレイをあげるのでアドバイスくれ」とかだったりしますが、とにかく、多くのプレイ動画では、うp主
ふとしたきっかけで、『冥王計画ゼオライマー』を約十年ぶりに見返したのだが、結構面白く見れた。 初見の時は、なんだか暗いだけで悪役のエキセントリックさ以外にウリのないアニメだなぁと思った程度だったが(僕は基本的にアニメを見る才能や教養がまったくかけている人間である。許されたし)、今みると、さすがに付け焼刃の知恵もついたか、いろいろ見所が多く、たとえば、まるで怪獣映画のようなロボット描写や、うじうじ悩む主人公など、この作品も『エヴァ』の直近の「親」の一人なのだなぁ、などと思った。 それと、同時に気づいたのは、この話の構造が、最近、ついに完結編『4』が発売された『メタルギアソリッド』とほとんど同じだということ(以下、『MGS』シリーズと『ゼオライマー』のネタを割るので注意)。 両者とも、作中の過去で、ある重要な人物が存在し(木原マサキ/ビッグボス)、その人物を複製する計画が仕組まれ(冥王計画――
先日のエントリに対して、id:kim-peace氏からトラックバックを頂いたので返答します。http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20080311/p1論点その1、について 単純に論点をずらしているように思います。僕が問題としたのはあくまで特集タイトルの問題です。たとい中身がまともであろうとも、他のジャンルであれば「中身がマトモで、特集タイトルもまともである」にもかかわらず、ライトノベルだけ「バカ」だの「終わっている」だのタイトルで言われるのはどうなのよ、ということ。そして、そこには明らかなジャンル差別があることを指摘しているのです。さらに例を挙げれば、目次には付いている「いいえ、これから始まるんです」というサブタイトルが表紙では抜け落ちているところまで含め、やはり悪質な釣りだな、と思うしだいです。 なるほど、たしかに、id:kim-peace氏の言うように、ライ
先日行われたライトノベル・ファン・セミナーに、文学者、評論家、東浩紀の劣化コピーとして有名な前島有希夫氏が乱入、実行委員長を人質にとって演説を行った後、自決した事件は、多くのラノベ文化人に衝撃を与えた。ことの発端は、今月発売の『ダ・ヴィンチ』による「ライトノベルは終わったのか?」という特集である。ダ・ヴィンチ 2008年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/03/06メディア: 雑誌この雑誌は、以前にも、「ライトノベル読者はバカなのか?」という特集を行った。正直、こんな特集タイトルつける雑誌の品性のほうがよっぽと終わっているし、バカだし、下劣なのは明白である。僕はそう思う。こういうふうに怒ると、人はまあ、特集タイトルは特集タイトル、中身は別、だからという。だが、『ダ・ヴィンチ』がこれまで「山田悠介ファンはバカなのか?」「J文学は終わったのか?」など
二四〇九階の彼女 (電撃文庫)作者: 西村悠出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/10メディア: 文庫 人に勧めたいと思えるような作品に出会ったので、久しぶりにラノベの感想を。『二四〇九階の彼女』西村悠、傑作です。 一階一階が一つの独立した世界となってる巨大な積層構造物を舞台に、外を目指して世界を降り続ける少年の話。 彼が通り抜けていく世界を連作短編の形式で描き出します。 形式としては『キノの旅』に代表される電撃連作短編ものの一つですが、『キノ』にある説教くささやヘンな達観が全部消えて、かわりに男の子の圧倒的な無力感が挿入されているという、いわばセカイ系『キノ』。 彼がとおる世界も「無限の平行世界を収めた図書館」「永遠に戦死が繰り返される戦場」「幻想の楽園」「別の世界から届く電波(「わたしはここにいます!」)」といずれも、僕の琴線を直撃するものばかりで、不覚にも電車の中で
■ハルヒの成長について (『消失』等のネタバレを含みますので、原作未読者は注意してください) 前回のエントリに思った以上の反響をいただきまして、喜びつつも驚いています。 なんとも未整理のまま書いてしまいましたので、あのエントリは「ハルヒが日常に回帰するのってどうよ?」と「キョンの乙女ちっくイデオロギーっぷりはどうよ?」と「ハルヒの歌うますぎねぇ?」という問題がごっちゃになって書かれています。 そのうち、「ハルヒの歌うますぎねぇ?」に関しては、 ・http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/000438.html ・http://d.hatena.ne.jp/simula/20060623/p1 ・http://d.hatena.ne.jp/choiota/20060625 といった皆様が、きちんと整理して論じてくださっておりますので、私としては
驚くほど楽しめなかった自分にびっくりしている。いや、作画が神ががっているのわかるし、そりゃみんなCD買いたくなるよ、といのもわかる。わかっているし、これは単に自分という人間が学園祭というものにまったくいい思い出がなかった非モテ中学生だったから*1という個人的な理由に起因しているのだと思う。とまれ、もう一回観れば楽しめると思って観返したのだが、やっぱり楽しめず、いまだもやもやしたままなのでここに書いておきたい。一言で言えば、こんなハルヒは見たくなかった。『ハルヒ』は、でなく、ハルヒは。全校生徒(?)がハルヒの歌唱力に大注目とか(「サムデイインザレイン」の、あるいは下手な学生映画にすぎない「朝比奈みくるの冒険」の、しょせんハルヒも大勢の中の平凡な学生でしかないっていう、あの残酷な認識はどこにいったんだ?)*2、たかが学園祭での演奏程度で「何かをやっているって感じがした」なんてあっさり充足しちゃ
いきなり、こんなセリフで始まるのである。また電撃のラノベにでも引っかかったか、とお思いであろう。違うのである。いやたしかに例によって今月もセカイ系ホイホイに引っかかって地雷は踏んだが、しかしこれはゲームである。先日買ったゲームが、である。仕事の息抜きと称した現実逃避のためのゲームが、である。しかし、ただのゲームではない。ガンパレでもガンオケでもアルトネリコでもない。Wizである。Wizardryである。ウィザードリィである。Wizがセカイ系なのである。硬派。極北。原点にして到達点なWizがである。シンプル極まりないゲームシステムがもたらす無限大の自由度と、無慈悲な確率計算がもたらす無限大の恐怖の狭間に存在するゲーム、Wizが、である。Lv13の侍がウサギに首を掻っ切られてロスト*1し、あるいは石の中に転送されてパーティーが丸ごとロストし、ラスボスよりランダムエンカウントの魔神のほうが死ぬほ
http://novel.no-blog.jp/minkan/2006/06/post_cea3.htmlhttp://d.hatena.ne.jp/giolum/20060605http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20060605/p3http://d.hatena.ne.jp/giolum/20060605http://d.hatena.ne.jp/RaTTiE/20060603#p2前回のエントリに関しまして、ゐんどさま、id:giolumさま、id:kim-peaceさま、id:giolumさま、id:RaTTiEさま(順不同)といった皆様から応答をいただきました。ありがとうございました。おかげさまでアルファブロガーの気分をちょっとだけ味わえました。もうブログに思い残すことはございません。ととろおいしゅうございました。さて、特に、ゐんどさまのエントリは、
id:CAXさまより……って発言(「スレイヤーズが好きだった10代の僕を、どうやって肯定すればいいんですか!」引用者注)は前島賢のものだったのか。まあ自分は『スレイヤーズ』の本編は未だに読んだことがないから(アニメは観たけど)、肯定も否定も寛容も嘆きも出来ないので、その発言の意味する本意もよく判らないんだけど、なにが理由でそんなにトラウマっぽく感じているのかはちょっと知りたい。小説版の『スレイヤーズ』には、それほどまでにトラウマになるような衝撃のストーリーがあったりしたのかな?http://d.hatena.ne.jp/CAX/20060531/zaregotoなんて質問(?)をいただいた。こういう「なんで俺にとってライトノベルは重要なのか」的な自分語りに1万語ついやすよりも、マジメに(特に誤字脱字のチェックをな!)書評を書いたりするほうがよほど有意義なものになると思うのですが、一応、反応
このへんとか(http://d.hatena.ne.jp/kasindou/20060524#p1)、あるいはもうちょい詳細な記録とかをもらって読んだかぎりでの感想です。「もうあなたたちの代弁をしてくれる人はいない」とか「好きなものの素晴らしさを、これからは個々で発信して他の人に伝えよう」だそうなんですけど、そもそもオタキングに黙殺されていた美少女ゲームやライトノベルが好きだった第二世代や我々第三世代は、それこそ十年前からちゃんとそうやって生きてきたわけですよ、王様。特に美少女ゲームというのはそういう謎の情熱に支えられていたからこそ、あれだけの達成があったわけです。いまさらそんな当然の処世術、というか現代を生きる人間であれば理屈以前の常識と化したものを、新しい処方箋としてこれみよがしに呈示されても、よく知らずにいられましたね、さすが王様、私たち平民とはレベルが違う、としか言いようがないわけ
http://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/genkai/017.htmlに対して、id:evataka氏からコメントをいただいたので、僕もたまにはブログコミュニケーションというものをしてみたいと思います。なぜあんな殺し方をするのかっていうのも殺す=罪と、殺せる=イカれてるという記号でしかない。いうまでもなくこれは西尾のせい。キャラ立ちのために倫理的にねじれた殺人を大量投入するという。前島氏が理解できないという『レジンキャストミルク』で主人公がいきなり硝子に殺人の判断を委ねるのもそういう西尾以降に対するあてつけとも読めるんだが。どうか。うーん。いや、倫理的にねじれた殺人だったら理解できるんですよ。たとえば『永遠のフローズンチョコレート』の快楽殺人女子高生・実和ちゃんとかには、僕はあっさり転んでるんで。「罪」とか「イカれてる」とか「狂気」とかそういうなんか
http://www.hirokiazuma.com/archives/000219.html先日、5/3に行われましたSFセミナー夜の部での私の振る舞いについて、東浩紀さんより、ご批判をいただきました(上記エントリの「院生氏の友人」とは、私のことです)。こちらのエントリでは、東さんの批判は主に、昼の会で合流した友人の「院生氏」へと向けられているようです。しかし企画当日、実際に東浩紀さんや他の参加者の皆様をご不快にさせ「企画を潰」したのは、泥酔したあげく支離滅裂な質問を繰り返してしまっていた私に他ならないと思います。SFセミナーというのは、多少の無礼講は許されるような場であるとはいえ、節度や敬意まで忘れていいわけもなく、建設的な議論を妨げてしまったことについては申し開きの余地もありません。東浩紀さん、また東さんの企画を楽しみにされていた参加者の皆様には、心からお詫びさせていただきます。本当
エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー出版社/メーカー: ナムコ発売日: 2006/03/23メディア: Video Game エースコンバット・ゼロを一通りクリアした。 前作に比べて難易度も低く、数時間で一周することができた。「5」のファンディスクという感じのあっさりさで、mixiなんかを見ると結構批判も多い。それもわからなくもないのだけど、自分は前作「5」のハリウッド映画のようなストーリー*1がとにかく肌に合わなかったので、今作は大分楽しむことができた。 ゲームシステムや操作性に関しては他の方に任せるとして*2、ストーリーを中心にその辺の感想をつらつらと書いてみたい。 以下、エースコンバットシリーズのネタばれを含みます。 発売前のアオリだと、前作「5」の過去にあったベルカ戦争(この世界における第二次世界大戦のようなもの。ベルカはドイツとおもいねぇ)が舞台ということだったが、これは
ライトノベル「超」入門 [ソフトバンク新書]作者: 新城カズマ出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/04/15メディア: 新書 グダグダすぎるところを除けば、言っていることは普通にいい本でした。http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2006_04.HTM#16 あたりを読む限りでは、どんなに酷い本なのか、半ば批判するつもりで買ったのだが、予想以上に良かった。というか、面白かった。というか、僕はちゃんと同じ本読んでる? 僕はやっぱり「小説のあらすじを紹介する」「キャラクターを紹介する」ということが、「ライトノベルを説明する」ということだとは全く思えない。 そんなものは、ライトノベル読者にとっては自明なものに過ぎないし、逆にまったくライトノベルを知らない読者からすれば、キャラクターの説明をすることが小説の説明になってしまう
「2」に引き続き、レビューを書かせて頂いてます『ライトノベル完全読本3』の発売がようやく決定したようですね。なによりです。原稿を送ったのは何ヶ月前だろう……。それはそうと、amazonにあがっていた表紙を見て愕然となりました。ボーイズラブ特集はまあいい――いや、むしろそのへんに疎い人間としては大変楽しみにしているんですが――として、・ブギーポップ・スレイヤーズ・アルスラーン戦記・三大作品徹底解説!ってのはいったい何なのでしょうか? いまは何年でしょうか? 加野瀬さんに「スレイヤーズが好きだった十代の僕を、今の僕はどうやって肯定したらいいんですか!」とか叫んだのはいったい何年前でしたでしょうか? とにかく意図がわからない。今のライトノベルは「アルスラーン」(物語消費)、「スレイヤーズ」(物語消費のパロディ)、『ブギーポップ』(実存的青春小説≒エヴァ)という流れを経て、現在は明らかに別の局面に
前島です。気がつくと2ヵ月ちかく更新していませんでした。すいません。えー、でタイトルですが、ガガガ文庫の新刊欄を見て盛大にコーヒーを吹いたので、更新してみます。ガガガ文庫の11月の新刊欄に(http://gagaga-lululu.jp/gagaga/)に、此よりは荒野 Guns for Nosferatus1(仮)著/水無神 知宏 イラスト/未定 との記述があります。水無神知宏!同姓同名の別人でなければ、かつて富士見ファンタジア文庫で『戦闘装甲猟兵の哀歌』という作品を発表された方です。名前を見て、速攻で記憶がよみがえってくるぐらい、僕は大好きだった作品で、個人的には『ソリッドファイター』の完全版が出る! 並みのビッグニュース。いや、みなさんの多くは「誰それ」と思っていると思いますので、氏の新刊を待つ間に、皆さんにも本作を紹介したいと思います。『戦闘装甲猟兵』が発表されたのは、1994年。
cherry-3d 前島賢(MAEZIMA Satoshi):(テープ起こし以外の仕事がメインの)文筆業:お仕事の依頼などございましたら↑へ。
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