イデオロギーの崇高な対象 作者: スラヴォイジジェク,Slavoj Zizek,鈴木晶出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2001/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 49回この商品を含むブログ (66件) を見る スラヴォィ・ジジェクが良く取り上げる小話があります。今読んでいる平凡社新書の木原善彦著『UFOとポストモダン』から孫引用します。 その馬鹿は自分のことをトウモロコシの粒だと思い込んでいた。しばらく精神病院に入院して治療を受け、何とか治療した。つまり自分がトウモロコシではなく人間だということがわかったのだ。それで医者たちは彼を退院させたが、しばらくして彼は走って帰ってきて、こう言った。「ニワトリに会ったんです。食べられちゃんじゃあないかと思ったら怖くて……」。医者はたちは彼を落ち着かせようとしてこう言った。「いったい何を怖がっているんだい。自分がトウモロコシでは