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アメリカ大統領選
note.com/editoryokota
著者・ライターの印税など、特に「紙の書籍」の条件について、現場の人間として基本的な情報を共有しておきます。あくまで私が活動しているビジネス書界隈の話が中心であることにはご注意ください。 まず前提として、こうした文章が書かれる以上、書籍の印税には慣習的な相場があります。しかし、ビジネスとして「個別の契約」を結んでいるので、著者も出版社も第三者に話すものではないんですね。だからあまり正確な情報が出ていなくて、ライターとして書籍に参入する際の不安要素になったり、知識不足からトラブルの原因になってしまう。そういったことをなるべく減らしたいな、というのがこの文章を書く目的です。 (注)私が知る限りの情報を一般化してまとめたもので、現在所属している組織の見解ではありません。 ◎著者1人で執筆する場合まず、著者が1人で本1冊を書く場合を説明しますね。これが基本になる形式です。 本の執筆で支払われる印税の
このnoteには編集者として得た学びや気づきを書くようにしているので、本の紹介はしないつもりでした。 けれど、同じチームの柴田が担当した山口義宏さんの『マーケティングの仕事と年収のリアル』が、若手編集者に絶対に読んでほしい内容になったので、ここで取り上げさせてもらいます。 ◆ ◆ 以前から、ビジネス書の編集者と本質的に近いと感じていた職種が2つある。1つはベンチャー・キャピタリスト(VC)で、もう1つがマーケターだ。 VCは、乱暴にいえば、将来有望な起業家を見出して支援することを仕事としていて、この1点だけでも編集者と著者の関係性に似ていることが伝わると思う。 時に精神的に寄り添い、時にコンセプト策定の相談相手にもなる。 黒子のような存在だが個人の名前も売りやすい仕事であること、リターンを得るのが数年単位という時間感覚も同じだ。1人のVCが同時に担当できる起業家も十数人ま
これでハッと書きかけのnoteの下書きを思い出したので、急いでまとめておく。 ◇ ◇ 編集者がライターを選んだり文章のディレクションをするとき、あるいはライターになろうとする人にも役に立つんじゃないかと思う考え方がある。 それは、文章を ◎ストーリーの文章 ◎ストラクチャーの文章 の2種類に分ける考え方だ。 日本語にすれば、ストーリー=物語、ストラクチャー=構造になるのだけれど、もっと言えば次のような言葉で説明できるような気がしている。 ストーリー|ストラクチャー 主観的|客観的 感情的|論理的 直線的|樹形図的 共感|理解 話し言葉|書き言葉 おもしろい|わかりやすい 動的|静的 良い文章はたいてい、このストーリーとストラクチャーが適切な塩梅と順番になっている。主観的でありながらわかりやすく、客観性と共感が共存するような文章だ。 この考え方は本の章構成を決めるときにも役に
このツイートを見て「編集者でも毎日2時間勉強してる人は少なそう」と思ったので、若手編集者への勉強のすすめとして、以前書いた社内用の資料を改変して公開してみる。(注:ビジネス・経済系の編集者の話です) ◇ ◇ たまに他の編集者から勉強法や情報収集について聞かれるが、情報源などのWhatを気にする人が多い。でも自分が重要だと考えるのはWhyとHow Longだ。 Why:何のために情報に接するのか? How Long:どれくらいの時間を勉強や情報収集に費やすか? 長期で見ると、これが編集者のパフォーマンスを大きく左右すると思う。 編集者は何のために勉強すべき?編集者がネットを見たり本を読んだりするときにしているのは、著者探しとネタ探しであることが多い。自分の場合も、磯崎哲也さん、ちきりんさん、藤沢数希さん、西内啓さん……みんなネットで見つけて会いに行った人たちだ(そういえば
いつかここで電子書籍について書こうと思っていたら、下記の記事で言葉にしたいことの半分くらいをまとめてくれていた。だから今回はこの内容で。 作者さんを応援するにはリアル書店での購入がおすすめな理由 /その一冊が複数冊をつれてくるhttp://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-779.html 私が言いたかったのは、この記事でマタイ効果として紹介されている箇所で、正確には「売れた1冊が1冊以上をつれてくる」その理由についてだ。 専門性の高い用語なのでビビりながら使うけれど、紙の本には金融で言う「期待」がある。 日銀の黒田総裁が異次元緩和をしていた時期によく目にしていた「人々の期待に働きかける」の期待で、これが紙の本では実にうまく働くのだ。 それは、書店さんが2冊売れたら2冊以上を注文する、というだけではない。 本の発売直後、初速がとても良くて、仮に
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