今回の調査では、同程度の飲酒でも飲み方によって、健康への影響はどのように変わるかが調べられた。調査は1990年と1993年に、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄の5県に住んでいた40〜69歳の男性に、1週間当りの飲酒量や飲酒習慣、顔が赤くなるかなどを尋ね、発症率を9年間追跡した。 対象となった男性は約4万2,000人で、そのうち飲酒習慣のある人が約3万2,000人だった。うち週に3日以上休肝日がある人が4割、ない(週に5日から7日飲む)人が6割だった。 週1日から2日、週3日から4日、週5日から毎日の3つの飲酒パターンで、飲酒量を同程度にした場合の総死亡のリスクは、1日から2日の人に比べ、5日から7日の人で日本酒換算で13合から19.5合飲む人で1.5倍、それ以上飲む人では1.8倍高くなった。 ただし、休肝日があればたくさん飲んでよいというわけではなく、飲酒量が極端に多い人では、休肝日があっても