足利事件の記事を読んで、保坂展人議員の次のような記事を思い出した。 私は、東京地裁で模擬法廷を見たが裁判長は、「被告人は捜査段階で供述をコロコロと変えています。こうした人は一般的に信用性が低いと言うんですね。」と裁判員に語りかけているのをモニターで見てゾッとした。公開された法廷で予断を排除して審理に臨むと言っても、裁判長の描くシナリオに裁判員が強く影響されてはならないし、刑事裁判の原則を懇切丁寧に裁判員に伝える「説示」も個々の裁判体の扱いに任せるという最高裁の姿勢は、あまりに無責任だ。 「裁判員法改正の実現を 凍結と罰則削除、2段構えで」(週間法律新聞第1806号 平成21年5月1日)より (太字は私が付したもの) この裁判長に限らず、こういう考えを持っている裁判官は少なくないと思う。 しかし、それを裁判員に「一般的に信用性が低いと言うんですね。」などと言う神経が理解できない。こうまで言わ